中國ロボット産業(yè)聯(lián)盟がこのほど発表した統(tǒng)計によると、昨年、中國製の工業(yè)ロボットの市場シェアは前年比6ポイント下降の27％以下となった。ここ5年で初の下降となった。2013年以降、中國はすでに5年連続で世界最大の工業(yè)ロボット消費國となっている。市場の需要が非常に高いため、ここ5年の中國製ロボット産業(yè)の規(guī)模は20％のペースで急速に成長している。業(yè)界関係者は、「現(xiàn)在、工業(yè)ロボット産業(yè)はモデル転換?高度化の重要な段階に差し掛かっており、中國は、コア技術(shù)の向上を重視し、業(yè)界の発展規(guī)範化の旗振りを行い、さらに、産業(yè)がミドルレンジ?ハイエンドに向かって世界の先頭を走ることができるよう、次世代ロボットの配置を積極的に進めなければならない」と指摘している。人民日報が報じた。

進歩は明らかでもコア技術(shù)が不十分

2017年、中國製の工業(yè)ロボットの生産臺數(shù)は前年比81％増の13萬1000臺と、17年末の中國全土のロボット関連の企業(yè)は計6500社以上となっている。

天津市科學(xué)研究所のエンジニア?趙絵存氏によると、中國のロボット産業(yè)の発展は現(xiàn)在、ミドルレンジ?ハイエンドに向かってモデル転換が加速しているというのが新たな特徴で、コア部品やシステムインテグレーションの面で顕著に向上し、一部の分野では世界最高峰の水準に近づいている。

業(yè)界関係者は、「精密減速機、コントローラー、自動制御裝置、高性能ドライバーなどのコア部品、コア技術(shù)が不足しているため、中國國産の獨自ブランド工業(yè)ロボットの世界市場における競爭力は全體的に強くない」と指摘する。

ファーストムーバーアドバンテージと技術(shù)力を武器に、ABB、安川、発那科、庫■(■は上と下が上下に組み合わさった字)の四大ブランドが中國國內(nèi)の工業(yè)ロボット市場シェアの大半を占め、ハイエンド工業(yè)ロボットの分野では特にその動向が際立っている。中國製ロボットの市場シェアは約3割にとどまっており、その大半が組み立てとOEMをメインとしている。専門家は、「現(xiàn)在、中國のロボット産業(yè)は、低水準の重複建設(shè)、盲目的な発展の兆候などに警戒する必要がある。一部の企業(yè)は主に、政府の各種補助でなんとかやり繰りしているだけで、その狀況は早急に改善しなければならない」と警鐘を鳴らす。