昨年10月と今月10日に2回続けて起きた航空機(jī)墜落事故はいずれも米國ボーイング社の「ボーイング737マックス8」機(jī)だったことから、中國民用航空局（民航局）は11日午前に通知を出し、中國國內(nèi)の航空會社に2019年3月11日午後6時まで、ボーイング737-8機(jī)（737マックス8）の商業(yè)運航を一時停止するよう要請した?！冈^券時報」が伝えた。

中國の複數(shù)の航空會社が、現(xiàn)在運航中のもの以外にも、737-8のさらなる購入計畫を公告で明らかにしており、2019年と20年に引き渡しのピークを迎える見込みだ。航空會社関係者は、「引き渡し時期が遅れる可能性はあるが、全體としていえば、マックス8は新機(jī)種であり、737にはいろいろな機(jī)種があるため、運航が停止されても、機(jī)體のやりくりや航空會社への影響はそれほど大きくない」と述べた。

市場の様子をみると、11日の中國A株市場では航空會社の株価が全體的に安定し、小幅に上昇したところもあったが、ボーイングは米國市場で10％値下がりし、時価総額200億ドル（約2兆2280億円）が蒸発した。

▽同型96機(jī)が運航中

ボーイング737シリーズはボーイング社が製造する中短距離用の雙発ジェット機(jī)で、誕生から50年間にわたって売れ続けており、民間航空の歴史の中で大成功したナローボディ機(jī)シリーズの1つといえる。18年4月までに世界中の顧客に約1萬機(jī)が納入され、受注量は約1萬5千機(jī)に達(dá)し、世界的に大成功した旅客機(jī)シリーズでもある。

737マックス8はボーイング社が21世紀(jì)に打ち出した新型機(jī)で、16年に初飛行が行われ、17年に商業(yè)運航がスタートした。

ボーイング社の公式サイトの説明によると、737マックスはボーイングの歴史の中で最も販売ペースの速い機(jī)種で、これまでに世界の顧客100社からの4700機(jī)を超える注文が確定した。ボーイング社は17年11月3日に米シアトルで中國國際航空に第1號機(jī)を引き渡した。

現(xiàn)在、中國で運航する737マックス機(jī)はいずれもマックス8シリーズだ。民航資源網(wǎng)のデータでは、中國航空會社が運航する737マックス機(jī)は現(xiàn)時點で96機(jī)あり、中國南方航空が24機(jī)、中國國際航空が15機(jī)、海南航空と上海航空がそれぞれ11機(jī)、廈門（アモイ）航空が10機(jī)、山東航空が7機(jī)、深セン航空が5機(jī)、中國東方航空と祥鵬航空がそれぞれ3機(jī)、奧凱航空と福州航空がそれぞれ2機(jī)、九元航空が1機(jī)となっている。

航空會社の専門家は、「民航局の言う737-8と737マックス8は同型機(jī)で、最新の機(jī)體だ。だが737機(jī)は種類がいろいろあり、たとえば737-800はマックス8とは同型ではない。運航中のマックス8の割合は低く、注文したが引き渡しはまだという航空會社も多い。よって今回は機(jī)體のやりくりはなんとかなり、當(dāng)該機(jī)はすぐに運航を停止できる。また737にはいろいろな機(jī)種があり、そのほとんどが安定した運航狀態(tài)を保っている」と述べた。

▽多くの機(jī)體が引き渡しの途中

データによると、11日午後8時30分現(xiàn)在、中國の航空會社が737マックス8機(jī)を使用して運航する予定の定期便は355便、路線は246本ある。このうち256便は機(jī)體を変更して運航され、主にボーイング737NG機(jī)が使用されていたという。運航中止は29便、殘りの便はどうするか確定していない。空港への影響をみると、深セン、広州、烏魯木斉（ウルムチ）の各航空を出発する約30便が影響を受けた。上海虹橋國際空港と昆明長水國際空港は737マックスでの運航を予定していた便は約20便、重慶、南京、北京、アモイ、成都、福州などの空港からも737マックス8での便が出発する予定だった。

これまでに出された上場企業(yè)の公告から、737-8に関するより多くの情報をうかがうことができる。

17年10月、南方航空はボーイング777-300ERを8機(jī)と737-8を30機(jī)、それぞれ購入する契約を結(jié)んだ。737-8機(jī)の公開市場価格（ボーイング社の15年7月時點の目録価格に基づく）は1機(jī)あたり約1億370萬ドル（約115億5千萬円）で、納入時期は19年と20年になる。

18年3月、南方航空は子會社のアモイ航空が737-8を20機(jī)と737-10を10機(jī)、それぞれ購入する契約を結(jié)び、引き渡し時期は19年、20年、21年になると発表した。

東方航空の18年半期決算によると、同航空はまだ保有する737マックス8はなく、ファイナンスリースの形で10機(jī)が運航中という。

海南航空が11日午後に発表したところによると、同航空は現(xiàn)在737マックス8を11機(jī)運航し、民航局の通知の要請に基づいてしばらく同機(jī)種の運航を停止し、影響を受ける定期便への保障も行ったという。

複數(shù)の業(yè)界関係者が、「このたびのエチオピア航空の事故と中國民間航空産業(yè)への影響については評価を待つべきだ。短期的には機(jī)體のやりくりや定期便にいくらか影響が出ることになるが、事故の最終的な原因や影響については、ボーイング社の調(diào)査が終わらなければ結(jié)論を出すことはできない」との見方を示す。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語版」2019年3月12日