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劉慈欣の短編小説「黃金原野」がネビュラ賞ノミネート  SF文學人気の秘密は? (2)

人民網日本語版 2019年05月09日09:04

劉慈欣氏

優(yōu)秀なSF作品はテクノロジーについてより深く考える機會に

「三體」がヒューゴー賞長編小説部門賞を受賞して以降、劉慈欣は注目を集めるようになり、「流浪地球」が大ヒットしたことで、「SFブーム」が起きた。このように中國國內でも、SF文學に対する注目度は上がるばかりだ。

安氏は、「『三體』にしても、『黃金原野』にしても、『流浪地球』にしても、ファンタジーや空想のSF作品ではなく、現(xiàn)在のテクノロジーの発展の動向に立腳したハードSF小説に屬する。これは、最近のSF作家や映畫監(jiān)督が最も好むテーマ」だとの見方を示す。

中國のSF雑誌「科幻世界(Science Fiction World)」の姚海軍編集長は、「SF文學は、以前は一部のファンだけに人気だったが、今は少しずつ多くの人の視野に入るようになっている。中國のSF文學に対する注目度もどんどん上がっている。中國のオリジナルSF文學は何度も好調、不調の波を経験してきたが、今は好調の時期であるのは間違いない」と話す。

では、なぜ、SF文學が注目を浴び、人気となっているのだろうか?

「十二個明天」の中の「SF作品は、『今と昔の違いを生じさせているものは何なのか?』、『人類はどんな未來に向かっているのか?』、『変化する時代の中で、人々はどんな影響を受けているのだろう?』などと言った問題を深く考える機會を與えてくれる」という言葉はその答えとなっているかもしれない。

安氏は、「これら優(yōu)秀なSF作品を通して、技術が今後どんな世界をもたらしてくれるのか、さまざまな課題にどのように対応すればよいのかなどを、よく理解することができる」と話す。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年5月9日

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