春節(jié)(舊正月、今年は2月5日)に公開された中國(guó)のSF映畫「流浪地球(The Wandering Earth)」は他の春節(jié)映畫との熾烈な競(jìng)爭(zhēng)を制して興行収入トップに輝いた。同映畫は作家劉慈欣のSF小説を原作としている?！高h(yuǎn)くない未來(lái)」において、太陽(yáng)が急速に衰退し、いつ赤色巨星となって膨張してもおかしくない時(shí)期に入り、地球ものみ込まれて滅亡する危機(jī)に直面。この緊急事態(tài)に地球の國(guó)連は人類が生き延びるために、地球上に1萬(wàn)機(jī)以上のエンジンを建設(shè)することを決定した。これらのエンジンは1基當(dāng)たり100兆トンにも上る推進(jìn)力を備え、地球を巨大な宇宙船に見立てて、現(xiàn)在の軌道を離れて、太陽(yáng)系に最も近い恒星?プロキシマ?ケンタウリを目指す。こうして地球は2500年に及ぶ宇宙旅行に出かけるというストーリーだ。北京日?qǐng)?bào)が伝えた。

映畫に登場(chǎng)するいくつかのシーンに、科學(xué)的根拠はあるのだろうか？

Q1 太陽(yáng)が滅びるのはいつ？

太陽(yáng)は約50億年前に、超新星爆発で四方八方に散らばった星間物質(zhì)が何らかの影響によって再び集まって誕生したと考えられている。そして、太陽(yáng)系の他の星がその後、誕生した。太陽(yáng)のエネルギー源は、中心部の核融合反応で、大量の核爆弾が太陽(yáng)の內(nèi)部で爆発を続けているようなものだ。その核融合反応は100億年継続すると試算されており、それに基づくと、太陽(yáng)はあと50億年燃え続けることができることになる。

小説の「流浪地球」では、科學(xué)者が太陽(yáng)に異常が生じているのを発見し、赤色巨星と化して、數(shù)百年もしないうちに地球の軌道まで達(dá)して、地球をのみ込でしまうと予測(cè)している。赤色巨星とは、恒星が年老いて一生を終える前に短期間起こす不安定な狀況だ。學(xué)者らはこれまで周囲の環(huán)境の変化により、人類はまだ地球であと約200萬(wàn)年は暮らすことができると試算していたが、物理學(xué)者のホーキング氏は悲観的で、「人類はエネルギーを効率よく使っておらず、數(shù)百年で地球は住めなくなる」との見方を示している。

いつか地球は膨張した太陽(yáng)にのみ込まれる前に太陽(yáng)系の外に移動(dòng)してしまい、生命の存在には適さなくなり、その時(shí)は火星が生命が存在できる領(lǐng)域「ハビタブルゾーン」になるかもしれない。

Q2 プロキシマ?ケンタウリは人類の移住先に適している？

太陽(yáng)系に最も近い恒星として知られるプロキシマ?ケンタウリは、4.2光年離れた位置にある。本當(dāng)に、地球ごと太陽(yáng)系から脫出する計(jì)畫があるとすれば、プロキシマ?ケンタウリの周辺はハビタブルゾーンと言えるのだろうか？

ハッブル宇宙望遠(yuǎn)鏡などの宇宙望遠(yuǎn)鏡を使ったプロキシマ?ケンタウリを観測(cè)すると、その狀況についてかなりのことを知ることができる。赤色矮星のプロキシマ?ケンタウリの質(zhì)量は太陽(yáng)の約7分の1で、目に見える可視光での明るさは太陽(yáng)の0.0056％しかない。