北京市の節(jié)水策は、浄水場にまで及んでいる。記者は1日、北京市自來水（水道水）集団田村山?jīng)匪畧訾?、前日稼働開始したばかりの限外ろ過膜処理施設(shè)を取材した。黃色く濁った工業(yè)排水が、凝集、沈殿、ろ過膜処理などの過程を経て、わずか70分ほどで國家基準(zhǔn)に合う透明な水道水になった。同施設(shè)の稼働により、北京市西部の緊急水供給能力が4萬立方メートル拡大された。そのうち半分は、これまでならば廃棄されていた工業(yè)排水だ。北京市のすべての地表水浄水場は工業(yè)排水の回収を?qū)g現(xiàn)しており、1日平均で約10萬立方メートル節(jié)水している。北京青年報が伝えた。

同浄水場內(nèi)に単獨で設(shè)置されている限外ろ過膜処理施設(shè)に足を踏み入れると、混合プール、凝集プール、ろ過膜プールなど、大小様々なプールが並べられていた。960平方メートルの施設(shè)內(nèi)は、さながら北京最大の第九水場（第9浄水場）の縮小版のようだ。混合プール內(nèi)の水は黃ばんでおり、「この水が飲めるようになるのか？」と疑問を禁じ得なかった。作業(yè)員は、「この水は工業(yè)排水で、濁度が高く、有機(jī)物が多く含まれているため、以前ならば再利用は不可能だった?，F(xiàn)在は限外ろ過膜処理技術(shù)により、透き通った水道水に変えることができる」と説明した。

濁度が4.33NTUの水が混合プールから凝集プールに移ると、底に赤い沈積物がたまる。作業(yè)員は、「これは凝集剤による反応で、水の中の膠質(zhì)や微粒子を包み、絮狀沈殿物になる。凝集された水はろ過膜プールに移され、きれいになった水が別のプールに移動する。濁度は0.02NTUになり、國家飲用水基準(zhǔn)の1NTUを大幅に下回る」と語った。

同浄水場の関係者は、「黃色く濁った水は約70分で透明な水になる」と述べた。記者がこの水をペットボトルに詰めてみたところ、ミネラルウォーターとほとんど同じように見えた。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語版」2014年7月2日