現(xiàn)代世界を見渡すと、新興経済國がいっせいに発展しつつある壯大な光景が見られる。なかでもBRICSと呼ばれる新興5カ國(ブラジル、ロシア、インド、中國、南アフリカ)の発展は目覚ましい。BRICS全體の経済成長(zhǎng)率は世界の平均水準(zhǔn)をはるかに上回り、経済総量は世界の4分の1を占め、過去10年の世界の経済成長(zhǎng)に対する貢獻(xiàn)率は50%を超えている。だがこれと同時(shí)に、新興経済國と先進(jìn)國はいかに共存するかという問題も現(xiàn)れつつある。21世紀(jì)の世界秩序をいかに再編するかにかかわる問題でもある。(文:阮宗沢?中國國際問題研究所研究員、副所長(zhǎng)。人民日?qǐng)?bào)海外版コラム「望海樓」掲載)
中國の習(xí)近平國家主席はこのほど、BRICSの第6回首脳會(huì)議に出席するためブラジルに赴いた。會(huì)議のテーマは、「包容的成長(zhǎng)を?qū)g現(xiàn)する持続可能なソリューション」である。ブラジルのルセフ大統(tǒng)領(lǐng)が議長(zhǎng)を務(wù)め、習(xí)近平主席とロシアのプーチン大統(tǒng)領(lǐng)、インドのモディ首相、南アフリカのズマ大統(tǒng)領(lǐng)が出席する。5人の首脳は、BRICS諸國の協(xié)力と、共に関心を持つその他の世界と地域の問題について立ち入った意見交換を行い、會(huì)議後に「フォルタレザ宣言」を発表することになっている。2009年6月のBRICsの4カ國首脳による第1回會(huì)議以來、BRICS體制は日増しに固められ、豊かな成果を生み出している。今回の會(huì)議では、BRICS開発銀行と緊急外貨準(zhǔn)備の設(shè)立とBRICS自身の金融安全網(wǎng)の構(gòu)築について重要な決定を行うこととなる。
BRICS諸國の日増しの発展と共同成長(zhǎng)に対し、西側(cè)世論の一部からは懸念と不安の聲が出ており、BRICS諸國の発展は西洋の沒落を意味するとの認(rèn)識(shí)が広がっている。西側(cè)世論には、BRICS諸國はただ乗りばかりしている、もっと責(zé)任を負(fù)うべきだという意見がある一方で、BRICS諸國が力を伸ばし、國際舞臺(tái)での役割と影響が強(qiáng)まっているのを見て、自らの立場(chǎng)がおびやかされ利益が損なわれるのではないかと警戒を強(qiáng)める聲もある。
BRICS諸國は、國際的な経済?金融秩序などの改革を主張し、発展途上國の代表性と発言権を高め、國際的な力の均衡発展という現(xiàn)実をよりよく反映する體制を形成しようとしている。主要20カ國(G20)の體制は金融危機(jī)を受けて生まれ、世界経済を崩壊の淵から救った。その生命力はBRICS諸國を含む新興経済國から益を得ている。G20首脳はかつて、國際通貨基金の出資金比率に占める新興市場(chǎng)と先進(jìn)國の割合をそれぞれ少なくとも5%高め、世界銀行の投票権を少なくとも3%高めることを約束したが、その実現(xiàn)は遅々として進(jìn)んでいない。
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