中國とカナダは近頃、自動車部品の談合に対して、驚くほど類似した処罰を行っている。経済參考報が伝えた。
北京時間8月20日、中國の獨占禁止部門は日本自動車部品メーカー12社に対して、12億3500萬元(約200億円)の巨額の罰金を科した。偶然にも、太平洋を挾み遠く離れたカナダの産業(yè)省競爭局は現地時間8月20日、オンタリオ州裁判所が日本自動車部品メーカーのデンソーがカナダの競爭法に違反し、談合の罪が成立したとして、245萬カナダドル(約2億円)の罰金を科したと発表した。
カナダ競爭局のデータによると、同局が自動車部品の獨禁法違反調査を実施するのは、これが6回目となった。カナダの裁判所は2013年4月からの1年余りのうちに、5200萬カナダドル(約42億円)の罰金を科している。
上述した自動車部品メーカーの談合に対する処罰の中で、カナダは毅然たる姿勢を示しており、処罰の厳しさと効率が印象的だ。
市場経済が高度に発展しているカナダは、獨禁法の立法面で世界トップクラスとなっている。カナダは世界で初めて獨占禁止法を制定した國でもある。カナダは1889年、「取引を制限する結合を禁止する法律」という獨占禁止法を制定している。これは1890年に誕生した、獨占禁止法の真の「始祖」と呼ばれる「シャーマン法」より1年早く制定された。
カナダ競爭局はカナダの最も主要な獨禁法執(zhí)行機関だ。同機関の法執(zhí)行の職能は、価格カルテル、談合、噓や誇張のある宣伝、當選詐欺、市場の支配的な地位の濫用、寡占経営、抱き合わせ商法、詐欺のマーケティングなどの取り締まりだ。
筆者がカナダの複數の獨禁法専門家から得た情報によると、カナダの獨禁法は詳細に分類されている。獨占の具體的な行為に基づき、獨禁法違反調査は民事と刑事に分かれる。例えば市場の支配的な地位の濫用の場合は民事訴訟規(guī)則、談合は刑事訴訟規(guī)則が適用される。
しかしカナダの獨禁法違反に対する法執(zhí)行は、すべての行為をスピーディかつ効果的に処理できるわけではない。
カナダ競爭局に長年勤務する関係者は、「世界の大手IT企業(yè)が市場の支配的な地位を濫用した場合の獨禁法違反調査の中で、競爭局は企業(yè)に社內記録を開示させるため裁判所に許可を求める。この法的手続きには、非常に長い時間が掛かる。また法的な調査の手続きには長い時間がかかり、かつ複雑であることから、企業(yè)には獨禁法當局と駆け引きを行う余地が殘される」と語った。しかし全體的に見て、カナダの獨禁法違反取り締まりの體制は明確に立法化されており、法執(zhí)行は単一的?効果的だ。
中國の獨禁法違反取り締まりの手続きも、日増しに進歩?成熟している。カナダの有名弁護士事務所「Fasken Martineau」のアジア太平洋事業(yè)擔當弁護士の于華洲氏は、中國の近年の成果を評価し、「中國の獨禁法違反取り締まり機構の分業(yè)が明確になっており、法整備も健全化している」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年8月29日
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