程永華?駐日中國(guó)大使

　第10回北京-東京フォーラムが現(xiàn)地時(shí)間28日午前9時(shí)に東京で開(kāi)幕した。程永華?駐日中國(guó)大使は、フォーラムで挨拶し、「中日関係は近年、厳しい困難に直面しており、とりわけ歴史?領(lǐng)土問(wèn)題が深刻化し、政治や安全での相互信頼が大きく損なわれ、國(guó)民感情も悪化している」との認(rèn)識(shí)を示した上で、「この局面は両國(guó)の利益にかなわず、地域の安定を損なっており、両國(guó)民と國(guó)際社會(huì)の幅広い関心と憂慮を引き起こしている」とした。中國(guó)は、歴史を忘れないことを強(qiáng)調(diào)しているが、これは憎悪を持ち続けることを意味してはいない。歴史を鑑（かがみ）とし、未來(lái)に向かう必要がある。中日関係の重視という中國(guó)側(cè)の政策に変化はなく、今後も、中日関係の発展に盡力し、中日間の4つの政治文書を土臺(tái)とし、中日関係の長(zhǎng)期的で健全で安定した発展を推進(jìn)し、両國(guó)の各分野での交流と協(xié)力を支持していく。程大使は、フォーラムの討論の參考として次の4つの必要性を指摘した。

　第一に、両國(guó)関係の政治上の障害を克服する必要性。歴史問(wèn)題は、中日関係の全體の土臺(tái)と発展方向にかかわる。釣魚(yú)島（日本名?尖閣諸島）問(wèn)題は、中國(guó)の領(lǐng)土の主権にかかわる。この二つの問(wèn)題は、極めて重大かつ敏感な問(wèn)題である。日本側(cè)が、中日友好の維持と地域の安定発展維持という大局から出発し、歴史問(wèn)題と釣魚(yú)島問(wèn)題を正しく処理し、両國(guó)関係の政治的な障害を取り除き、両國(guó)関係の正常発展の推進(jìn)に努めることを希望する。

　第二に、世論環(huán)境と國(guó)民感情を改善する必要性。近年、両國(guó)の國(guó)民感情は大きく悪化した。これには複雑な要素と背景とがある。両國(guó)関係の厳しい狀況もあれば、ことさらそれをあおるメディアもある。中國(guó)の発展は、日本を含む各國(guó)にとって重要なチャンスである。日本側(cè)が、中日間の4つの共同文書で示されているように、中國(guó)と日本が互いに協(xié)力パートナーとなり、互いに脅威とならないという理性的な位置付けを維持することを希望する。またこれについての議論を深め、客観的で友好的な世論ムードの形成を推進(jìn)し、両國(guó)民の間の理解と友好感情を高めることを期待する。

　第三に、新たな狀況下での相互協(xié)力を強(qiáng)化する必要性。中日両國(guó)は互いにとっての重要な経済貿(mào)易パートナーであり、雙方は、環(huán)境保護(hù)や循環(huán)経済、醫(yī)療など多くの分野で巨大な協(xié)力の可能性を持っている。地域協(xié)力では中日間に幅広い共通利益がある。フォーラム參加者が、中日両國(guó)の経済発展の必要性と希求とを考慮し、両國(guó)の相互利益とウィンウィンを?qū)g現(xiàn)するための新たな措置や新たな成長(zhǎng)分野を検討することを期待する。

　第四に、両國(guó)関係のリスクを管理?制御する必要性。中國(guó)側(cè)は、海洋問(wèn)題などの多くの問(wèn)題について、日本側(cè)との対話と意思疎通を継続し、不測(cè)の事態(tài)の発生を防ぐ。フォーラム參加者がこの話題についても検討し、共通認(rèn)識(shí)を形成することを期待する。

　程大使は最後に、正常で安定した発展軌道へと中日関係を戻すために、雙方が共同で努力し、貢獻(xiàn)することに期待を示した。（編集MA）

　「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2014年9月28日