楊潔チ國(guó)務(wù)委員が7日、訪中した日本國(guó)家安全保障局の谷內(nèi)正太郎局長(zhǎng)と會(huì)談した。雙方は、中日関係の処理と改善に向けた4つの原則的共通認(rèn)識(shí)を達(dá)成した。人民網(wǎng)記者はこれについて、多くの専門家を取材し、現(xiàn)在の中日雙方の外交関係における4つの原則的共通認(rèn)識(shí)の意義を探った。

（1）4つの原則的共通認(rèn)識(shí)のうち最大の見(jiàn)どころは何か

▽解説者：高洪（中國(guó)社會(huì)科學(xué)院日本研究所副所長(zhǎng)）

　今回、中日両國(guó)が達(dá)成した4つの原則的共通認(rèn)識(shí)は、両國(guó)が関係の谷間から一歩ずつ抜け出すための必要條件を提示し、両國(guó)関係が良好な発展の軌道に乗る可能性を切り開(kāi)いた。最も重要な見(jiàn)どころは、中日両國(guó)が釣魚(yú)島と東中國(guó)海において主権爭(zhēng)いを持っていることを、両國(guó)が文書(shū)の形で初めて言明したこと。雙方に異なる主張が存在していることが確認(rèn)されたことは非常に重要だ。

　中日両國(guó)の外交関係史においては、釣魚(yú)島の主権爭(zhēng)いが一貫して存在してきたが、これまでは黙約と共通認(rèn)識(shí)という形を取ってきた。日本の政治家はしばしば、健全とは言い難い発想で故意に外交交渉の歴史を歪め、雙方に黙約があったことを認(rèn)めず、共通認(rèn)識(shí)があったことを否定してきた。今回の4つの原則的共通認(rèn)識(shí)においては、両國(guó)関係に東中國(guó)海海域において爭(zhēng)いがあることがはっきりと明文化された。表現(xiàn)としては雙方が受け入れられる方式を取ったが、その全體としての精神は、「異なる主張が存在する」という基本的な事実を雙方が確認(rèn)するものとなった。

（2）4つの原則的な共通認(rèn)識(shí)のうち、「歴史を正視し、未來(lái)に向かう」という表現(xiàn)は何を意味しているか

▽解説者：曲星（中國(guó)國(guó)際問(wèn)題研究院院長(zhǎng)）

　4つの原則的共通認(rèn)識(shí)の2番目に書(shū)かれていることは、事実上、雙方が歴史の問(wèn)題にいかに向き合うかという問(wèn)題だ。ここにははっきりと、「歴史を正視し、未來(lái)に向かう」と書(shū)かれている?！刚暋工趣いρ匀~が示しているのは、日本が歴史的に侵略戦爭(zhēng)を行ったことを正視する必要があるということだ。

　もう一つ重要なのは、「両國(guó)関係に影響する政治的障害の克服について雙方が共通認(rèn)識(shí)に達(dá)成した」という點(diǎn)だ。歴史の分野で、雙方の関係発展の政治的な障害として最も際立っているのは、事実上、日本の首脳の靖國(guó)神社參拝という問(wèn)題だ。原文にははっきりと書(shū)かれていないものの、論理的には非常にはっきりとしている。つまり、中日関係の発展を進(jìn)め、政治的障害を克服するためには、靖國(guó)神社の問(wèn)題に関して日本は正しい行動(dòng)を取らなければならないということだ。

　共通認(rèn)識(shí)の4點(diǎn)目は、「各種の多國(guó)間?二國(guó)間のチャンネルを活用して政治?外交?安全対話を一歩ずつ再開(kāi)する」と中日関係の未來(lái)を語(yǔ)る內(nèi)容となっている。4つの共通認(rèn)識(shí)はそれぞれ「土臺(tái)」「歴史」「現(xiàn)実」「未來(lái)」という4つの面から中日関係を規(guī)定し、論理的に進(jìn)んでいく関係となっている。まずは土臺(tái)を共有し、次に歴史問(wèn)題を適切に処理し、それから現(xiàn)実に存在する問(wèn)題を適切に解決することで初めて未來(lái)に希望が開(kāi)けるということだ。