◆高倉(cāng)健が出會(huì)った中國(guó)
張蕓謀と高倉(cāng)?。ㄗ螅?、「単騎、千里を走る」のポスター(右)
1979年、健さんに惚れこんだ若者の一人が今、現(xiàn)代中國(guó)を代表する映畫監(jiān)督の一人、張蕓謀(チャン?イーモウ)であり、2005年には、敬愛(ài)する高倉(cāng)健をくどいて中國(guó)に招き、彼を主人公にした「単騎、千里を走る」という映畫を作り、年配の中國(guó)男性をうっとりさせた。十?dāng)?shù)年前から交流を続けてきた二人は、日中両國(guó)で失われつつある「絆」をテーマに映畫を作ろうと、時(shí)間をかけてストーリーを練り上げてきた。息子との確執(zhí)に悩む日本人の漁師が、病に臥す息子の代わりに単身中國(guó)に渡り、そこで出會(huì)った中國(guó)の人々との心の交流を通して、絆を見(jiàn)つめ直す物語(yǔ)。
同映畫の撮影を通し実際の中國(guó)に出會(huì)った高倉(cāng)さんについて、「NHKスペシャル 高倉(cāng)健が出會(huì)った中國(guó)」(2005)を製作したNHK報(bào)道局ディレクター?大鐘良一さんは、「高倉(cāng)さんは、中國(guó)語(yǔ)をずっと一生懸命勉強(qiáng)していた。そして、各シーンの撮影が終わるたびに、スタッフに中國(guó)語(yǔ)で『お疲れ様』と言っていた。そのうち、言葉にしなくても、周囲の人に気持ちが伝わるようになった。心と心の交流を感じた」と振り返る。
高倉(cāng)さんは、「戦後60年の間に、僕を含めた日本人が大切なものを忘れてしまったと、深く感じた。中國(guó)のスタッフが僕に教えてくれたものは、日本人がとっくに忘れてしまった大切なものだった」と語(yǔ)っている。
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