○上海虹橋國際空港

中國人にとって比較的なじみ深いのは、上海虹橋國際空港の第2ターミナルもGKデザイングループが手掛けたものだ。

■榮久庵憲司氏と中國との縁

以上の作品のほかにも、中國人にもよく知られているオリンパスのデジカメ「TruePic VI」やマツダの新世代スポーツコンパクトカー「アクセラ」のロゴ、リプトンの紙パック飲料シリーズ。さらには2008年の北京オリンピック公園の標(biāo)識(shí)や公共施設(shè)、2010年の上海萬博の標(biāo)識(shí)や公共施設(shè)なども榮久庵憲司氏が率いるGKデザイングループが手掛けている。

実は、中國のデザイナーにとって、榮久庵憲司氏は非常に重要な意義を持っている。

1994年、榮久庵憲司氏は中國の電機(jī)メーカー?ハイアールと提攜して工業(yè)デザインを中核とする青島海高工業(yè)デザイン會(huì)社を設(shè)立し、優(yōu)れたデザイナーの人材を數(shù)多く輩出してきた?，F(xiàn)在、海外進(jìn)出を?qū)g現(xiàn)させたハイアールは世界的に無數(shù)の情報(bào)センターとデザインセンターを持っているが、冷蔵庫や洗濯機(jī)、テレビなどの電化製品が中國から世界の市場に進(jìn)出する過程において、すべて榮久庵憲司氏が重要なデザインを擔(dān)當(dāng)してきた。ハイアールが國際デザイン大賞を獲得したビルトイン仕様のワインセラーや「小小神童」シリーズの洗濯機(jī)のデザインも、その背景には日本から來た、中國の工業(yè)デザインの発展に大きな関心を寄せていた榮久庵憲司氏の存在があった。