日本の安倍首相が慌てて発表した今後5年での1100億ドルの投資のうちADBの融資金は530億ドルにのぼる。これはAIIB資本金1000億ドルを意識したものとみられる。
AIIBは少なくとも2つの面で日本を刺激した。まずADBの増資と議決権改革を促した。アジアの経済情勢はADB設立當時とは様変わりしており、日本と米國が議決権を握る狀態(tài)はADBの「アジア」性を損なっている。次に中國がAIIBにこれほど多くの國を呼びこむことができた一方、これに距離を取る日本は自ら孤立することとなった。
ADBと日本のアジア経済の中での地位を再構築するため、安倍首相は対抗的な色彩の強い1100億ドルの融資を決定した。安部首相はさらに講演などで中國とAIIBへの中傷を重ね、「安物買いの銭失い」をしないようにと聴衆(zhòng)を説得し、「質の高い」インフラ施設をアジアに普及することを約束している。
相手の足を引っ張ろうとするあからさまな試みは日本の大國としてのイメージを損なっている。シンガポールの學者の馬凱碩氏は「日本の策略は少しも変わっていない」というが、それもうなずける。安倍首相は中國を意識しているのだろうが、自らの奉仕の対象がアジア諸國であることを忘れているようだ。カンボジア商務相は、AIIBの資金を使った國に世界銀行とADBが懲罰的措置を取らないことを求めた。
アジア諸國にとっては、多角的な3つ融資元が競爭することは理想である。中米日の3大國が公共商品の提供を競うことは、アジアの継続的な繁栄に活力を注ぐこととなる。
日本は1100億ドル投入を決めたが、アジアへの影響力を高める決定的なチャンスを失ってしまったようだ。日本は短期的にはAIIBに參加せず、孤立の道を選ぶこととなる。
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