北京大學(xué)都市?環(huán)境學(xué)院の李本綱教授が率いる研究チームはこのほど、観測データと模型の研究結(jié)果に基づき、中國の工業(yè)化社會前から現(xiàn)在までの世界の気候溫暖化に対する寄與度を、約10％と見積もった。これは中國の排出量が世界全體に占める比率を大きく下回る。科技日報(bào)が伝えた。

放射強(qiáng)制力とは、ある気候変動要因（大気中の二酸化炭素の濃度上昇など）の、地球のエネルギー収支バランスに対する影響を示す。李氏が率いる研究チームは、生物地球化學(xué)および大気化學(xué)の放射模型を使い、過去の観測データ?記録と結(jié)びつけることで、中國の現(xiàn)在（2010年）および過去（1750?2010年）の世界の放射強(qiáng)制力に対する寄與を數(shù)値化した。

研究者は化石燃料の燃焼によって発生する二酸化炭素を、地球溫暖化の最大の要因とした。メタンガスとカーボンエアロゾルも、溫暖化の効果を発揮している。研究結(jié)果によると、硫酸塩エアロゾルは高い冷卻効果を発揮するため、この2種類の放射強(qiáng)制力は相殺の関係にある。研究者によると、中國は現(xiàn)在、大気品質(zhì)改善に取り組んでいるが、煙の脫硫?脫硝などの措置により、二酸化硫黃や窒素酸化物など負(fù)の放射強(qiáng)制力を生む物質(zhì)の排出が削減されるため、二酸化炭素やカーボンエアロゾルの排出を同時(shí)に削減しなければ、溫暖化の効果がさらに拡大する。そのため適切な手段により、溫暖化と大気品質(zhì)改善の問題を同時(shí)に解決する必要がある。この研究成果はネイチャー誌に掲載された。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語版」2016年3月18日