上海センタービルの最深部である地下5階に中國で最も深く大きなプライベートセキュリティストレージ「観復(fù)寶庫」がある。最も深い場所で地下25メートルに達(dá)するこのストレージはビルと一體化したコンクリート建築で造られており、セキュリティボックス3萬個以上とストレージルーム24室を備えている。中國経済網(wǎng)が伝えた。
上海センタービルのエレベーターで地下に向うと広々とした駐車場を通り過ぎてすぐ、観復(fù)寶庫の正門が目に入る。この中に入るいかなる訪問客はパスワードと人工認(rèn)識のダブルチェックシステムを通過することが必要だ。その後ろのガラスの扉は防弾ガラスを使用しており、AK-47の銃弾にも耐えることができる。
スタッフによると、「金庫に設(shè)置された2つの扉は、世界で初めて金庫の扉を生産した會社の製品だ。米國の『9.11』事件の時、世界貿(mào)易センター地下のセキュリティストレージはこのメーカーの扉を使用していた。ビルが完全に崩壊しても、セキュリティストレージの主要な構(gòu)造は多くの被害を受けなかった」と話す。
防弾ガラスの後ろは同金庫の保安検査場になっており、空港に配備されている保安検査機(jī)と同じものが設(shè)置されている。金庫に入る人は手荷物検査機(jī)とポータブルの保安検査機(jī)のダブルチェックを受けてからようやく入ることができる仕組みになっている。
25センチの厚さがあるRC構(gòu)造の金庫の壁は10センチの防火防犯製の壁で挾まれている。
同金庫內(nèi)は溫度と濕度を自動管理しており、また世界最先端の生物制御システムを完備することで防蟲効果を発揮している。漏水警報、空気中の粒子狀物質(zhì)のコントロールなど24時間體制で環(huán)境モニタリング、照明やその他の機(jī)能を自動コントロールしている。
金庫の內(nèi)部に入ると、セキュリティボックスがきちんと並べられている。スタッフは、「セキュリティボックスは全部で3萬個以上あり、ABCDEの5種類に分かれている」と話す。
最も大きいものはE型のボックスで高さ1メートル16センチ、幅38センチ5ミリ、深さ60センチで主に骨董品や絵畫、貴金屬、美術(shù)品、企業(yè)の公文書などが保管されている。最も小さなものはA型のボックスで高さはわずか12センチ7ミリ、幅28センチ6ミリ、深さは同じく60センチで、小さいながらも100萬元(約1670萬円)の現(xiàn)金を保管することができる。各セキュリティボックスの扉の上には2つの鍵穴があり、1つは借主、1つは同金庫のスタッフが持っており、ボックスを開けるには2つの鍵を同時に挿入する必要があり、それぞれの鍵は全て世界で1つだけ、しかもシリアルナンバーがついている。(編集JK)
「人民網(wǎng)日本語版」2016年5月11日
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