商務(wù)部研究院消費経済研究部の趙萍部長はこれについて、「中國の輸入車市場には（生産から小売までを一社が進(jìn)める）縦型の獨占狀態(tài)が形成されており、『実施規(guī)則』は時代に合わなくなっている。だが當(dāng)時を振り返れば、この政策に確かな意義があったことがわかる。中國では2005年當(dāng)時、自動車の流通ルートが規(guī)範(fàn)化されておらず、中古車や改造車が新車として販売されるなど多くの問題があった。同規(guī)則には、自動車市場の販売を規(guī)範(fàn)管理し、消費者の合法的権益を守る意図があり、実際にそうした役割が果たされた。だが自動車の流通手段は発展と改善を続け、規(guī)範(fàn)化は相當(dāng)程度進(jìn)んでいる。新たな狀況や新たな問題には新たな政策を設(shè)けなければならない。中國の行政管理や産業(yè)管理は時代とともに進(jìn)化するものだ」との見解を示している。

▽適度な競爭が暴利を防ぐ

自動車産業(yè)で暴利が存在している問題には、國家のレベルでも近年、関心が高まりつつある。

例えば商務(wù)部は最近、中國自動車流通協(xié)會に対し、「地域封鎖と産業(yè)獨占のアンケート調(diào)査実施に関する通知」を通達(dá)し、地域封鎖と産業(yè)獨占の打破に関する意見と訴えを同協(xié)會とメンバー企業(yè)から募った。中國自動車流通協(xié)會は昨年、獨占関連データを業(yè)界內(nèi)で調(diào)査し、國家発展改革委員會の価格監(jiān)督検査?反獨占局に提出しており、今回の調(diào)査はその後続となる。

張莉氏によると、中國にはすでにいくつかの反獨占措置があり、重要産業(yè)である自動車の反獨占制度の整備は今後さらに進(jìn)んでいくものと見られる。中國の開放型経済がさらに発展し、対外開放がさらに進(jìn)めば、関稅も下がる可能性がある。輸入車価格は今後、下がっていく余地が十分にある。

趙萍氏によると、ある産業(yè)に暴利があるか否か、政府がどう行動し行動すべきでないかは、ケースバイケースで判斷しなければならない。「ある産業(yè)で利潤率が高いことは、暴利があることには直結(jié)しない。例えば贅沢品のブランドの一部は高額な価格設(shè)定をしているが、その理由は、限定生産であることによって製品コストが高いことや、さらに贅沢品の購入者が商品に使用価値だけでなく心理的な満足感を求めていることなどにある。こうした狀況下の利潤率の高さには、政府は過度に介入すべきではない。介入すべきなのは、産業(yè)內(nèi)に不公平競爭が存在している場合や、企業(yè)が市場優(yōu)位を亂用して獨占行為を行っている場合に限られる。自動車産業(yè)で言えば、市場に獨占が存在せず、十分な競爭が行われているなら、産業(yè)利潤の高低の決定は需給関係に任せるべきだ。獨占狀態(tài)があるということは、自動車製品の売値や割引の可否、割引幅などについてディーラーがメーカーに従わなければならないことを意味する。ディーラーの商品転売価格にメーカーが介入することは「反獨占法」で禁じられており、政府による調(diào)査と処罰の対象となる」。趙萍氏は、「政府の役割は、ルールを定め、ルールの実施を監(jiān)督し、市場の公平競爭を守ることにある。これらが実現(xiàn)されれば、価格が高すぎる場合は、市場の調(diào)整作用によって値下がりが起こることになる」とまとめた。（編集MA）

「人民網(wǎng)日本語版」2014年6月6日