2年間の留學(xué)後、日本に帰國して「朝日新聞」の記者になった新井さんはその後、カナダのヨーク大學(xué)などで政治學(xué)や新聞學(xué)を?qū)Wび、英語での文章も手掛けるようになった。そして、1994年には香港に移り、「亜洲周刊」の中國語特派員になり、香港紙「明報」や「星島日報」などに中國語の記事を寄稿するようになった。2005年には東京に戻り、主に中國語の文章などを中國の雑誌に提供している。
日本人である新井さんが、中國語の世界でも成功している秘訣は何なのだろう。新井さんの作風(fēng)は「分かりやすくて自然、かつおもしろい。日本の文學(xué)の味わいもあるが、中國語に対する美的感覚も感じられる。作風(fēng)はシンプルでも、その背後には社會に対する訴えや文化的思考もある。文章を書くときは主に記憶に頼り、濾過された感情にはやさしさを感じる?!褐Rも豊富で、誠実』と稱され、現(xiàn)代の日本、ひいては今の時代の模範(fàn)」と評価されている。確かに、中國語で書かれた新井さんの文章は、文章作成を飯のタネにしている多くの中國人よりも上手い。母語ではない中國語で、この域に達(dá)している新井さんには敬服させられる。
東京の都市化を経験した新井さんは、北京オリンピックや上海國際博覧會を経験した中國人と同じ感想を述べている?!笘|京の経済発展により、いつの間にか私達(dá)世代の思い出が永遠(yuǎn)に消え去った。昔なら當(dāng)たり前だったものが、今ではどこにもないことに人々は突然気付く」。
新井さんは、文蕓評論家?磯田光一の著作「思想としての東京」にも言及し、「東京は単に場所ではなく、思想。全國各地に『上京』したい若者がおり、地方からやって來て奮闘する住民たちは、東京をうまく利用したいと思っている」とし、「毎日街を歩く時、私は中國語で考えるようにしている。私は日本人だが、中國語で考えると、一つの問題を見る視點(diǎn)が普通の人とは異なると思う。私にとって中國語とは、世界の扉を開ける『鍵』」と語っている。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2014年8月25日
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