中國社會科學(xué)院日本研究所外交研究室主任の呂耀東氏は、「森氏はプーチン大統(tǒng)領(lǐng)と良好な関係を持つ。森氏がロシアと韓國を訪問できるのは、これまでの人脈によるもので、個人としての交流で國家間の友好交流を促進している。福田氏も親中派と見られている。元首相と外國高官の良好な関係を利用し、緊張情勢を和らげるのも外交の一つの戦略だ」と分析した。

元首相の外遊には、別の狙いがあると分析されている。呂氏は、「安倍首相にとって、これには外交政策をうまく締めくくる目的がある。日本メディアは安倍首相の外交を肯定的に評価している。この3カ國との関係をうまく処理できれば、良い締めくくりになる」と強調(diào)した。

関係改善、日本の実質(zhì)的な行動が必要

時事通信社は、「森氏のロシア訪問中、プーチン大統(tǒng)領(lǐng)は日本側(cè)を3時間以上待たせながら、森氏と35分しか會談せず、今日はもう遅いと述べた。これはロシア側(cè)の不満を示している」と報じた。元首相は十分に重視されておらず、會談の結(jié)果も満足できるものとなっていない。

呂氏はこの外交手段を評価しておらず、「長期的に見て、國と國の外交で最も重要なのは原則的な問題だ。歴史問題が解決されなければ、この外交手段は何の役にも立たず、効果を発揮しないだろう。長期的に見ると、日本が実質(zhì)的な行動と態(tài)度により、これらの問題を解決する必要がある」と指摘した。

清華大學(xué)現(xiàn)代國際関係研究院教授の劉江永氏も、このような手段の影響力は限定的と判斷しており、「日本の他國との関係改善に向けた取り組みを批判することはできない。しかし中日関係にわだかまりがあり、対立に陥る中、日本は中日関係をより重視するべきだ」と語った。

また一部の専門家は、これは日本の外交の一貫した戦略であり、日本の「糖衣にくるんだ砲弾」に警戒が必要と指摘した。孫氏は、「日本の外交には全體的な構(gòu)想がある。元首相はお人よしを演じ、為政者は憎まれ役を演じる。全體的な目標(biāo)は、日本の戦略的構(gòu)想の実現(xiàn)だ」と分析した。

孫氏はまた、「日本の元首相は在任中の首相ではなく、その力は非常に限られている。せいぜい緊張を和らげるだけで、決定的な力は発揮しない」と指摘した。隣國との関係を改善しようとするならば、安倍首相が自ら努力しなければならない。

「チャイナネット」 2014年9月23日