▽攜帯業(yè)務(wù)が「手始め」に?
業(yè)界筋では、もし中國市場から撤退するなら、手始めは攜帯電話となるとの見方がある。攜帯業(yè)務(wù)を家電市場から分離し、中國市場からの完全な撤退へとつなげていくという見方だ。
モバイル業(yè)務(wù)の市場と競爭環(huán)境には大きな変化が起きており、ソニーは発展計畫の失敗を認めている。ソニーは今年7月、スマートフォンの通年売上臺數(shù)の見込みを5000萬臺から4300萬臺に引き下げた。
「巨大な中國市場でソニーの攜帯業(yè)務(wù)はずっと際立った成果を上げられずにいた。ソニーが中國市場から撤退させる業(yè)務(wù)があるとすれば、攜帯業(yè)務(wù)は最有力候補となる。ソニーはAppleのようにスマートフォンが救いの星となることを望んでいたが、ソニーのスマホは世界市場では目立った業(yè)績を上げられていない」と梁振鵬氏は指摘する。
▽世界の家電市場からの撤退も
ソニーを損失の泥沼に引き入れたのは、同社がかつて核心業(yè)務(wù)として誇っていた核心業(yè)務(wù)の家電製品である。ソニーのテレビ業(yè)務(wù)は2012年、9年連続の赤字となる696億円(約6.5億ドル)の損失を計上した。攜帯電話業(yè)務(wù)の損失は972億円(約9億ドル)だった。ゲーム機とカメラ業(yè)務(wù)の貢獻もわずかで、全體を支える力にはならなかった。
家電製品はすでにソニーの負擔になっていた。ソニーの損失は過去10年で合計80億ドル近くにのぼるが、この局面はなかなか転換できずにいる。同じ外資の家電メーカーであるフィリップスは最近、80年の歴史を持つ家電業(yè)務(wù)からの撤退を決めている。オーディオビジュアルやマルチメディア、関連パーツ業(yè)務(wù)を現(xiàn)金1.5億ユーロ(約2.018億ドル)で日本の船井電機に売卻し、フィリップスは醫(yī)療設(shè)備と照明製品の専門への転向をはかっている。
注意すべきなのは、PC業(yè)務(wù)を売卻したのに続き、ソニーが、同社のシンボルでもあったテレビ業(yè)務(wù)の分離という重要な決定を行ったことである。今年年初、ソニーはテレビ業(yè)務(wù)を分離して完全子會社として運営することを決定した。ソニーのこの措置は、テレビ関連資産の売卻の伏線となる可能性がある。
梁振鵬氏は、「ソニーは、ブランドの代表であったテレビ業(yè)務(wù)を分離し、子會社を設(shè)立しようとしている。その重要なねらいの一つは、財務(wù)上の獨立採算にあり、良い買い手が見つかれば売卻しようとの意図も垣間見える」と語る。
現(xiàn)在のソニーに、家電産業(yè)の花型だった面影はない。人々が見たいと思っているのは革新の遺伝子を発揮したソニーであり、資産を切り崩して何とか生存を維持しているソニーではない。(編集MA)
「人民網(wǎng)日本語版」2014年10月21日
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