季教授は、「中國で発掘される恐竜の化石の種類は、今や米國を抜いて世界一。正真正銘の恐竜研究強國となっている。中國と日本は生物地理學的に似通っているので、黒須さんも中國での研究はやりやすいだろう。中國を選んで正解だったと思う。修了までどんどん研究を発表していってもらいたい」と黒須さんを激勵する。
季教授の指導の下、黒須さんは中國地質大學の修士課程、博士課程で小型肉食恐竜の研究に勤しんでいる?!溉毡玖袓uはプレートの境目に位置するということや、火山地帯であるといったことから、化石が溶けたり変形したりしているため、なかなか化石が発掘されない。それに対して中國は、保存狀態(tài)の良好な化石が殘る土地が続いているため、恐竜研究には最高の場所。それにも関わらず、中國での恐竜研究はまだ始まったばかりなので、研究者にとってここは寶の山」と目を輝かせる。ドロマエオサウルスという名の恐竜を専門的に研究しており、その魅力については、「肉食恐竜の頭の骨の形も生き方も魅力的。ドロマエオサウルスは鋭い爪と機敏な動き、身體の割りに頭が大きく非常に賢いことが特徴で、色のある羽毛が確認されているのは他に類を見ない」と、まるで愛しい飼い犬を見るような優(yōu)しい眼差しでその化石を見つめながら笑顔で語る。実は鳥は恐竜に一番近い仲間で、「この恐竜を研究することは、鳥類の進化を解明する鍵にもなる」ため、普段から鳥を見るだけで、「今日も現代の恐竜が歩いてるな」と、楽しい気持ちになり、同校の立派な恐竜博物館も、黒須さんにとっても「散歩コース」の一つで、恐竜を眺めていると癒されるという。
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