2013年10月、みぞれ混じりの冷たい雨が降る土地にやってきました。大きくてきれいだけど無(wú)機(jī)質(zhì)で薄暗い空港。學(xué)校からの迎えの車は私を乗せて走りだします?？崭郅樯伽冯xれると何もない、まさに荒野が広がっており、土がむき出しになった山の前をロバ車が走ります。北京では見(jiàn)なかったこの光景に、「ああ、本當(dāng)に異國(guó)にやってきたんだな」と実感しました。任地の撫順は想像していたよりも都會(huì)で驚きましたが、埃っぽく小汚い路地は私の心を不安にさせました。

　任地の撫順市にやってきた日のことを思い出してみました。つい昨日のことのようですが、もう2年が経ったのかと思うとなんとも言えない気持ちになります。

　私の任地は遼寧省撫順市朝鮮族第一中學(xué)。中學(xué)校1年生から高3年生までが日本語(yǔ)を?qū)Wんでいます。生徒は朝鮮族が多いですが、漢民族や満州族の子もいます。民族分け隔てなく、みんな兄弟のように仲がいいです。

　私がこの2年間で気をつけたことはたった2つでした。

　ひとつは協(xié)力隊(duì)の活動(dòng)を特別なものだと思わず、仕事だと思って向き合うこと、広く言うと自然體でいること。もうひとつは既存の価値観で判斷しないことでした。