フィリピンの要請(qǐng)に基づき設(shè)置された南中國(guó)海仲裁裁判所はこのほど、口頭ヒアリングの法廷裁判記録を公表し、再び各國(guó)の注目を集めた。これに先立ち、フィリピンメディアはデルロサリオ外相が仲裁裁判所で行った発言の全文を公表した。（文：蘇暁暉?中國(guó)國(guó)際問題研究院國(guó)際戦略研究所副所長(zhǎng)。人民日?qǐng)?bào)海外版コラム「望海樓」掲載）

　フィリピン外相は弁舌巧みで、仲裁の雰囲気を盛り上げるいかなる機(jī)會(huì)も見逃さない。彼は今回の発言で、中國(guó)は仲裁による爭(zhēng)い解決を「非友好的な行為」と見なすべきではなく、フィリピンは中國(guó)を「貴重な友人」とみなしており、仲裁提起は「親善を維持する」ためだと主張した。だが、善意を示しているように見える発言以外は、中國(guó)に対する非難に満ちていた。

　デルロサリオ外相は、仲裁裁判所が役割を発揮できなければ、「他の全ての國(guó)々を外に排除する海上のベルリンの壁」を築かせることになると言い立てた。フィリピンの一方的な仲裁提起は、中國(guó)側(cè)と平和的方法で誠(chéng)心誠(chéng)意爭(zhēng)いを解決しようとするものでは決してない。

　ヒアリングで、フィリピンは仲裁法廷が小國(guó)の肩を持ち、「國(guó)際正義」を口実に大國(guó)に圧力をかけることを要求し続けた。フィリピンは仲裁を宣伝し続け、國(guó)際仲裁を透明で、友好的な、永続的で、平和的な紛爭(zhēng)解決の制度であるとして、フィリピンの仲裁の実踐が他國(guó)に対して「模範(fàn)」的効果を生み、さらに多くの國(guó)々がいわゆる「國(guó)際ルール」を武器に南中國(guó)海における中國(guó)の主権?権益に挑戦させることを望んでいる。11月中旬にフィリピンのアキノ大統(tǒng)領(lǐng)はベトナムと戦略的パートナーシップ協(xié)定を締結(jié)した後、他の南中國(guó)海領(lǐng)有権主張國(guó)と共に仲裁を提起する意向を公然と表明した。最近の具體的問題の裁判では、ベトナム、マレーシア、日本などがオブザーバーを派遣した。フィリピンメディアは、ベトナムとインドネシアもフィリピンの手法を模倣する可能性があると大膽に推測(cè)してもいる。

　仲裁裁判所以外にも、フィリピンは奔走して策を弄し、いわゆる「法廷外仲裁員」を作ろうと愚かにももくろんでいる。アキノ政権は米國(guó)および米國(guó)の同盟體制を重要な取っ掛かりとし、南中國(guó)海における領(lǐng)有権主張の肩を持つよう米側(cè)に繰り返し要求している。米高官は公の場(chǎng)で繰り返しフィリピン側(cè)に立ち、「中國(guó)とフィリピンは南中國(guó)海をめぐる爭(zhēng)いを仲裁によって解決するべきだ」と主張し、仲裁裁判所の管轄権、九段線、中國(guó)の島?礁建設(shè)などの問題でフィリピンと気脈を通じている。