ロンドンは世界で最も重要な2大金融センター都市のうちの1つであり、これまでずっと歐州最大の金融センター都市の地位を保ってきた。そのロンドンを擁する英國で23日、歐州連合(EU)に殘留するか離脫するかの國民投票が行われる。投票の結果について、外部では離脫派が成功する可能性は低いとの見方が広がるものの、國際世論の中には、EUから離脫すれば、英國経済にとって巨大な打撃となるだけでなく、「バタフライ効果」で世界的な危機を引き起こすとの見方も出ている?!镐E江晩報」が伝えた。
▽脫EUは英國に深甚な影響 世帯収入激減、そして新たな衰退期へ
EU離脫による英國への最も大きな影響は、EUの単一市場から撤退することにある。EUは英國にとって最重要の貿易パートナーであり、英國?EU間貿易は英國の対外貿易の約半分を占める。今年4月には、経済協(xié)力開発機構(OECD)のアンヘル?グリア事務局長がロンドンで、「短期的にであれ、長期的にであれ、EU離脫は英國とEUにとってプラスの影響は何もない」との見方を示した。
中國國際問題研究院歐州研究所の専門家?張バイ(草冠に「倍」)氏は英國財務省が出したEU離脫後の経済予測2件を分析した上で、「英國がEUを離脫すれば、國內総生産(GDP)は6.2%減少し、世帯年収も4300ポンド(約66萬円)減少する」と予測した。キャメロン首相は公開の場での講演で、「英國の雇用のうち300萬人は英國?EU間貿易に関わりがあり、統(tǒng)計には出にくい間接的な仕事もさらにたくさんある」と指摘した。
張氏は、「金融市場の動揺やポンド安はどれも予測される短期的な影響だ。長期的にみて、英國のEU市場進出が制約を受けることになる。英國とEUがEU離脫についてどのような計畫を立てているにせよ、(離脫した場合は)EU內部市場への進出のレベルは、現(xiàn)在の加盟國として享受する環(huán)境には及ばなくなる。さらに英國がこれまでずっと奉じてきた自由主義経済は、ドイツの保守主義に基づく経済などとは異なるもので、英國がEUを離脫すれば、EU貿易の方向性にも変化が生じることになる」と述べた。
![]() |
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、寫真の無斷転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn