○決勝前の練習(xí)は1つの卓球臺で

両選手とも「試合中はコートの外のような兄弟関係は持ち込めない。また、皆がチームメイトであり兄弟だからといって、試合中に気を緩めることや、試合以外のことを考えることは許されない。そんなことをすれば、世界の卓球ファンは納得してくれないだろう」という考えだ。だが、このような競爭の中でもやはり他の対戦相手とは異なる點(diǎn)もある。中國男子卓球の劉國梁監(jiān)督は試合後、「決勝前、張選手も馬選手も自分のバックパックを背負(fù)って姿を現(xiàn)し、2人は1つの卓球臺で練習(xí)を始めた。隠し事の一切ない、それは気持ちいいほど互いをさらけだした練習(xí)ぶりに日本の監(jiān)督やコーチは、この様子を見てあっけに取られていたようだ」と話した。

張選手は馬選手について、「試合中、私を苦しめ、私を打ち負(fù)かすことができる相手であり、私にとって心から尊敬できる存在だ」と評していた。実際のところ、そのプレースタイルが正反対であることから、馬選手は「張継科キラー」と呼ばれていたこともある。2012年までは、張選手が馬選手に勝つことはあまりなかった。當(dāng)時(shí)、「なぜ自分の手の內(nèi)を少しは隠さないのか？」という質(zhì)問に対し、張選手は、「我々が試合で対決するのに、別々に練習(xí)する必要などあるのだろうか？試合前のこのタイミングで、新たな変化や突破口が生じることなどあり得ない。私たちは一緒に戦う仲間で、お互いをとてもよく理解しており、他人に面倒をかけることもしたくない。チームメートも練習(xí)や休息が必要になるので、2人で練習(xí)するのがベストだ」と答えた。