実際にはそれだけではない。福原選手の物語は、日中の深い交流の歴史を思い出させてくれる。福原選手は、中國の卓球が世界一であるという理由で中國へ行った。また、たくさんの中國人コーチが日本を含む世界で活躍している。リオ五輪の中國女子バレー代表の郎平監(jiān)督は若い時、「鬼の大松」と呼ばれた、故?大松博文監(jiān)督の下で厳しい練習(xí)を受けた。大松監(jiān)督は、日本の女子バレーを世界一のレベルに引き上げ、周恩來元首相の招きを受けて中國を訪問したこともある。そして、中國では今でも、「大松監(jiān)督は亡くなったが、彼の練習(xí)方法や技術(shù)指導(dǎo)、紀(jì)律などは、中國女子バレーで引き継がれている。スピードと変化に富む戦術(shù)や女性バレーには、必死に努力し、絶対にあきらめないという精神が詰まっている。 これらは大松監(jiān)督が築き、育てたものである」というように語り継がれている。中國人がこの言葉を私に話すたびに、私は心からの感動を感じる。スポーツの世界において、日中両國には、競爭し合いながら、共に助け合うという関係ができているのだ。

數(shù)年前、岡田武史元日本代表監(jiān)督が中國スーパーリーグに所屬する杭州緑城の監(jiān)督に就任したと聞いた時、私は中國の狀況を詳しく説明しておく必要があると思ったため、彼が出発する前に、東京で彼に會った。そして、日中の違いや中國で何かをすることの難しさなど、たくさんのことを話した。しかし、彼はそういった事を全く気にとめていないようだった?！钢袊违俩`ムの監(jiān)督をなぜ引き受けたのか」と聞くと、「いろんな國から誘いをもらったが、中國に行くことにした。アジアのサッカーがいつか歐州のサッカーに勝つこと、それが僕の夢だ。中國が強くならなければ、僕の夢は実現(xiàn)できない。だから僕は中國に行き、中國を強くする」と岡田氏は話してくれた。岡田氏は今も、中國で自分の信念を守り通している。彼には「アジアの目」があったのだ。実際には、私たちは、「アジアの目」を忘れがちで、日中はアジアのために、力を合わせるべきだ。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2016年9月12日