中國旅游（観光）研究院が最近発表した「中國インバウンド國際観光発展報告2017」によると、観光産業(yè)が発展全體を牽引しているほか、査証（ビザ）の利便化、國際便の増加、免稅業(yè)務(wù)の実施、観光年などの一連のイベントの展開など、積極的な要素が原動力となり、16年の中國のインバウンド國際観光市場は引き続き安定した成長を見せた。また、市場の構(gòu)造も最適化が進み、國際観光黒字がさらに拡大したほか、「一帯一路」（the Belt and Road）參加國のインバウンド國際観光市場のアクティブ度も右肩上がりとなっている。北京、上海、広州、西安、成都、重慶、桂林、昆明、瀋陽などがインバウンド客に人気の観光都市となっている。人民日報海外版が報じた。

16年、中國のインバウンド國際観光市場の規(guī)模と消費は引き続き増加し、特に、外國人観光客の増加が際立っている。同年、中國のインバウンド客は前年比3.5％増の延べ1億3844萬3800人と、過去最高數(shù)を更新した。うち、外國人は前年比8.3％増の2815萬1200人と、世界金融危機以來最高數(shù)を記録した。旅行者対象の稅金払戻制度がインバウンド國際観光消費増加に大きく寄與している。同年、中國のインバウンド國際観光収入は前年比5.60％増の1200億ドル（約13兆4400億円）と、引き続き安定した回復(fù)傾向にあり、観光サービスの貿(mào)易黒字が102億ドル（約1兆1424億円）に達した。うち、外國人観光客の中國における消費額は前年比10.3％増の668億ドル（約7兆4816億円）と、急増した。中國のインバウンド客のうち、中國で1泊以上宿泊した客の數(shù)は前年比4.2％増の延べ5927萬人だった。市場規(guī)模はフランス、スペイン、米國に継ぐ世界4位につけている。

インバウンド客の客源國?地域を見ると、香港地區(qū)、澳門（アモイ）地區(qū)、臺灣地區(qū)が依然として主力となっている。16年、同3地區(qū)は依然として、中國大陸部のインバウンド國際観光市場の主力で、全體の79.67％を占めている。外國の客源國の構(gòu)造は少し変化しており、トップ10は韓國、ベトナム、日本、ミャンマー、米國、ロシア、モンゴル、マレーシア、フィリピン、シンガポールとなっている。

中國を訪問するインバウンド客の主な目的は観光とバケーション。また、その主な情報源はサイトや掲示板、友人の紹介などだ。訪問先を決める際に參考にする主な要素は、交通アクセスや天気、生活情報、観光商品?サービスの紹介などだ。最も人気なのは、美しい自然風(fēng)景や文化財?古跡、グルメ。その國際観光支出の水準は依然として低く、インバウンド客の60％の支出額が1001-5000ドル（約11萬2千-56萬円）に集中している。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2017年10月19日