オーストラリアには「太陽(yáng)を見(jiàn)ていれば影に悩むことはない」とのことわざがある。だが南半球に位置し、現(xiàn)在夏のオーストラリアには最近、対中関係を見(jiàn)る際に太陽(yáng)の心構(gòu)えを欠く者がいるようだ。まず、メディアが風(fēng)聞を頼りに、いわゆる「中國(guó)はオーストラリアに対して影響力を浸透させている」との報(bào)道をでっち上げた。続いて、政治屋が事実と異なるメディアの報(bào)道に見(jiàn)境なく迎合し、「対中関係に境界線を引く必要がある」と表明さえした。偏見(jiàn)に満ちた言行は中豪関係の正常な雰囲気を壊し、下手な「二人羽織」が両國(guó)の相互信頼と協(xié)力の基礎(chǔ)に打撃を與えた。（人民日?qǐng)?bào)「鐘聲」國(guó)際論評(píng)）

対中報(bào)道における一部豪メディアの想像力のたくましさには驚き呆れる。彼らは中國(guó)に関して悪意ある言論をぶち上げ、中國(guó)がオーストラリアをいわゆる「虎視眈々」と狙っているとでっち上げ、中國(guó)人留學(xué)生が「豪大學(xué)の言論の自由を脅かしている」、中國(guó)企業(yè)が「オーストラリアの國(guó)家機(jī)密を竊取している」、中國(guó)が「オーストラリアの國(guó)內(nèi)政治に干渉している」などとした。こうした報(bào)道は中國(guó)政府をいわれなく非難したうえ、現(xiàn)地の中國(guó)人留學(xué)生及び華人?華僑を悪意をもって中傷した。

拙劣な報(bào)道は在豪華僑?華人の憤慨と抗議をかき立てただけでなく、多くのオーストラリア人も見(jiàn)るに見(jiàn)かねる有様となった。最近ではすでに、オーストラリアの少なからぬ學(xué)者が立ち上がり、オーストラリアに対する中國(guó)のいわゆる「破壊力」との見(jiàn)解は事実でないと表明している。在豪華僑?華人が法律を武器にすれば、こうしたメディアの結(jié)末は敗訴以外にない。たとえば発行部數(shù)最大の日刊紙「ヘラルドサン」はこのほど、華僑?華人に対する事実と異なる報(bào)道について訂正聲明を掲載した。

オーストラリアのメディアと政治屋の「対中不安障害」が暴露するのは、対外関係の発展に対する功利的心理だ。オーストラリアが先日発表した2003年以來(lái)となる外交白書に、こうした心理が読み取れる。白書は、オーストラリアにとって中國(guó)経済の持続的発展は重要なチャンスであり、國(guó)際?地域問(wèn)題で中國(guó)が一層の役割を発揮することを歓迎すると語(yǔ)る一方で、「地域の安全保障上の空白を埋めつつあり、危険の増加を招く」と中國(guó)を非難した。自己矛盾する記述は、自らを「立ち上がった」と考えるオーストラリアが、自らに「重要なチャンス」をもたらす國(guó)を、あろうことか「危険性の増す」國(guó)と誤って指摘し、奇妙なことに、いたるところで「仮想敵」を探す姿勢(shì)を示しているようだ。オーストラリアの一部のメディアと政治屋の最近の中國(guó)に対する姿勢(shì)は、両國(guó)関係の発展にマイナスであり、オーストラリア自身の発展にもマイナスだ。

中國(guó)は一貫して相互尊重と相互內(nèi)政不干渉の原則を基礎(chǔ)に他國(guó)との関係を発展させている。これは中國(guó)の外交政策の重要原則の1つだ。中國(guó)にオーストラリアの內(nèi)政に干渉する意図はなく、政治獻(xiàn)金を通じてオーストラリアの政治に影響を與える意図もない。公正な心を持ちさえすれば、オーストラリア側(cè)は中豪が共にアジア太平洋の重要な國(guó)であり、歴史的恨みや根本的利益の衝突がなく、未來(lái)志向の、長(zhǎng)期安定的かつ予測(cè)可能な協(xié)力パートナーシップの構(gòu)築が完全に可能であることを認(rèn)識(shí)できる。中國(guó)の対豪関係発展政策も、一貫してこの方向に沿って努力している。

対中関係の問(wèn)題の扱いにおいて、事実に基づく原則を堅(jiān)持し、政治的偏見(jiàn)と固執(zhí)を棄て、溝と敏感な問(wèn)題を?qū)澰挙冉涣鳏摔瑜盲七m切に処理するようオーストラリアの政府とメディアに忠告する。これこそがオーストラリア自身の利益とアジア太平洋地域全體の利益に合致する唯一の正しい選択だ。（編集NA）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2017年12月11日