中國(guó)観光（旅遊）研究院は27日、「2018年中國(guó)海外旅行発展年度報(bào)告（以下、報(bào)告）」を発表した。報(bào)告によると、中國(guó)のアウトバウンド観光市場(chǎng)および消費(fèi)は、數(shù)年前から増加し続けており、旅行全體に占める海外旅行の割合が目に見えて高まりを見せている。統(tǒng)計(jì)データによると、2017年、海外を訪れた中國(guó)人観光客の數(shù)は、前年比6.9％増の延べ1億3100萬人に、海外での消費(fèi)額は同5％増の1152億9千萬ドル（1ドルは約110.1円）にそれぞれ達(dá)した。北京商報(bào)が伝えた。

報(bào)告を取りまとめた中國(guó)観光研究院國(guó)際所の蔣依依?所長(zhǎng)は、「海外を訪れる中國(guó)人観光客の消費(fèi)構(gòu)造の変化は、數(shù)年前から著しくなっている。このうち、従來の大物ショッピングの割合は、年間10％未満のペースで少しずつ低下しているが、現(xiàn)時(shí)點(diǎn)ではまだ50％を上回っている。だが、今後、中國(guó)人観光客による海外消費(fèi)の多様化がさらに進(jìn)むにつれて、飲食や療養(yǎng)?休養(yǎng)などのサービス消費(fèi)の割合がますます高まり、物品の消費(fèi)はそれにつれて落ち込んでいくと予想される」との見方を示した。

また、「海外旅行ブームの高まりによって、『爆買い』に代表される海外消費(fèi)が爆発的な勢(shì)いを見せた。中國(guó)人観光客が海外旅行に出ると、今でも物品のショッピングに夢(mèng)中だが、『爆買い』消費(fèi)はやや落ち著く方向に向かっている。例えば、香港?マカオ地區(qū)では、大陸部からの観光客によるこれら両地での物品商品の割合は、かなり前から低下傾向にある。また、購(gòu)入品の內(nèi)容も、単価が高いぜいたく品から、日用品?食品?アパレルなどに変わってきている。旅行先での消費(fèi)行動(dòng)の面から見ると、海外旅行で現(xiàn)地の人々の生活スタイルを體験したいという観光客のニーズが次第に高まっている。その中でも、グルメ、自然の探検、アウトドアスポーツ、避寒?避暑、都市レジャー、深い體験、療養(yǎng)?休養(yǎng)といった現(xiàn)地化観光體験サービス消費(fèi)が、中國(guó)人観光客の人気を集めている。また、フリー旅行に対するニーズが高まるにつれ、たとえツアー客であっても、目的地で自由行動(dòng)が多く取れるような柔軟性の高い旅程に対するニーズが強(qiáng)まっている」とした。

そして、「実のところ、1992年に中國(guó)アウトバウンド市場(chǎng)に対する統(tǒng)計(jì)データを取り始めてから、このデータの規(guī)模は拡大の一途をたどっている。2013年、中國(guó)は世界最大の海外旅行客源國(guó)となり、しかも、第2位や第3位を大きく引き離している」と現(xiàn)狀を紹介。

さらに、「國(guó)連世界観光機(jī)関（UNWTO）の最新データによると、全世界の海外観光客の消費(fèi)総額に占める中國(guó)人観光客の消費(fèi)割合は、5分の1を上回りトップとなっており、第2位の米國(guó)人観光客の消費(fèi)額は、中國(guó)のわずか半分に過ぎない?，F(xiàn)狀はこのようではあるが、ゴールドマン?サックスがこれより前に発表した統(tǒng)計(jì)データによると、中國(guó)のアウトバウンド市場(chǎng)は、2025年までに現(xiàn)在の2.5倍の発展する可能性を秘めているとしている。また別の業(yè)界分析機(jī)関の分析では、中國(guó)人観光客による海外消費(fèi)は、2021年までに4290億ドルまで増えると見積もられている」とした。（編集KM）

「人民網(wǎng)日本語版」2018年6月29日