2年前と現(xiàn)在の上海の同一機(jī)関の同一納付窓口。訪れる市民の數(shù)が全く違うことが見て取れる。

上海電力は10年前、全國(guó)で最初にオンラインによる電気料金の支払いを試み、たちまち全國(guó)に普及し、多くの市民がもろもろの手続きをネット上で処理することに高い利便性を?qū)g感した。アリペイ（支付寶）は25日、「オンライン手続十周年」報(bào)告を発表、2008年から現(xiàn)在までの10年間に、水道光熱費(fèi)の納付だけだったオンライン手続の対象は五険一金（養(yǎng)老保険?醫(yī)療保険?失業(yè)保険?労災(zāi)保険?出産育児保険と住宅積立金）、交通違反の反則金納付、病院の診察予約まで拡大し、市民は、ますます多くの手続を、オフラインからオンラインに変えて行えるようになっている。新華社アプリが伝えた。

アリペイが発表した「オンライン手続十周年」の統(tǒng)計(jì)データによると、この10年間で約300都市に住む約5億人に対し、役所政府関連、醫(yī)療関連、交通外出、生活関連費(fèi)納付など100種類以上の手続サービスを提供され、頻繁に行われる手続の半分以上が、オンラインで済ませられるようになっている。

〇「1時(shí)間列に並ぶ」手続がわずか「1分で完了」

ネットショッピングが盛んになり始めた2008年、多くのネットユーザーがメディア各社に対し、「水道光熱費(fèi)の支払いも、ネットショッピングと同じように便利にできないのか？」と訴えた。當(dāng)時(shí)アリペイにいた高成傑氏は、この要望は、技術(shù)的に可能であると判斷し、多方面との協(xié)力を模索し始めた。だが、すぐに、アリペイは自分自身があまりにも楽観的であることを悟ることになった。當(dāng)時(shí)、インターネットは今ほど普及しておらず、數(shù)ヶ月に及ぶ交渉と技術(shù)の結(jié)合によって、水道光熱費(fèi)の初のオンライン決済が、ついに上海で実現(xiàn)した。上海市民は、これまで1時(shí)間列に並んで料金を納めていたが、わずか1分ほどで終えることができるようになった。當(dāng)時(shí)、これが起爆剤となり、オンライン手続の全國(guó)展開がスタートすることになるとは誰(shuí)も想像しなかった。

モデル効果は絶大だった。上海で実施後すぐに、杭州のユーザーがアリペイに連絡(luò)し、このような便利なサービスが、なぜアリペイの本社がある杭州で最初に実施されなかったのかと詰め寄った。その1年後、杭州でも、オンラインを通じて光熱費(fèi)の支払いが可能となった。

より多くの都市にオンライン納付を普及するかについて重要な役割を果たしたのは、オンライン納付の初の提攜銀行となった光大銀行だった。光大銀行を通して、アリペイは全國(guó)各地の水道光熱費(fèi)納付機(jī)関とのリンクを?qū)g現(xiàn)させた。こうして営業(yè)所を駆け回って水道光熱費(fèi)を納付するという従來(lái)のスタイルは、次第に市民の生活から姿を消していった。

〇需要の高い手続、5割以上がオンライン手続き可能に

2008年5月、「中華人民共和國(guó)政府情報(bào)公開條例」が施行され、政府情報(bào)のオンライン公開と政務(wù)のオンラインサービスの幕が正式に開いた。同年7月、國(guó)務(wù)院弁公庁は初めて電子政務(wù)弁公室を設(shè)置し、全國(guó)の地方政府の情報(bào)公開業(yè)務(wù)の指導(dǎo)?監(jiān)督にあたるようになった。

2015年、オンラインによる手続の普及が各段にスピードアップした。國(guó)務(wù)院は、「『インターネット＋』行動(dòng)の積極的な推進(jìn)に関する指導(dǎo)意見」を発表し、「インターネット＋」は、政府活動(dòng)報(bào)告に組み入れられた。報(bào)告では、「インターネット＋政務(wù)サービス」を大々的に推進(jìn)し、部門間のデータ共有を?qū)g現(xiàn)し、住民や企業(yè)が手続きのためにわざわざ出向く頻度を減らし、スムーズに手続を行い、面倒をかけないような方法を推し進(jìn)めるとの方針が示された。モバイル?ネットワーク技術(shù)がますます成熟してきた2015年になると、モバイル端末による手続は、パソコンによる手続より利便性がより高くなり、各機(jī)関もこぞって、「オンライン手続」サービスを革新し、市民は、生活をめぐる雑用をいつでもどこでも処理できるようになった。

アリペイ「オンライン手続十周年」統(tǒng)計(jì)データによると、オンライン手続は今ではすでに市民の第一選択肢となっている。北京、成都、広州、杭州、合肥、南京、上海、深セン、武漢、西安の各都市が、第1弾「手続きにわざわざ出向かなくてもいい」十大都市に選ばれた。これら十都市では、主な手続の7割以上をオンラインで行うことができるようになっている。

今では、全國(guó)300都市以上で、100種類以上の各種手続のオンライン処理が可能となっている。市民が良く利用するサービスのうち半數(shù)以上は、オンラインで手続きできる。このうち、「水道光熱費(fèi)納付」、「五険一金の検索?受取」、「交通違反関連情報(bào)の検索?支払処理」、「病院の遠(yuǎn)隔予約」などは市民が最も良く利用し、オンライン手続きが歓迎されている4大サービスとなっている。

〇今後10年間で「顔認(rèn)証による手続」の時(shí)代に突入する見通し

オンライン手続の歩みは今も加速している。國(guó)務(wù)院弁公庁は今年6月、「『インターネット＋政務(wù)サービス』をさらに深化し、政務(wù)サービスの『一網(wǎng)、一門、一次（1回のネット接続、1つの窓口、1回の手続）』改革を推進(jìn)するための実施方案」を発表した。方案では、2018年末までに、「一網(wǎng)、一門、一次」の初期効果を確認(rèn)し、省（自治區(qū)?直轄市）レベル政務(wù)サービス業(yè)務(wù)のオンライン処理率を80％以上とし、省?市?県各レベルの需要の高い30項(xiàng)目の業(yè)務(wù)について「1度窓口に出向けば手続完了」を?qū)g現(xiàn)することが求められている。

また、顔認(rèn)証技術(shù)も日ごとに成熟しており、関連業(yè)務(wù)を推進(jìn)する上での大きな科學(xué)技術(shù)面でのサポート力となってきている。本來(lái)、業(yè)務(wù)手続の多くは、本人が窓口を訪れなければできなかったが、現(xiàn)在は、顔認(rèn)証でもそれが可能となった。2017年、浙江省地方稅務(wù)局は、全國(guó)に先駆け、「顔認(rèn)証による稅務(wù)情報(bào)確認(rèn)」を?qū)g施した。その後、今では40都市以上が、「顔認(rèn)証政務(wù)サービス」を展開しており、公共積立金の検索、交通違反反則金の納付、個(gè)人所得稅の申告、電子身分証や電子社會(huì)保障カードの受取などが可能となり、住民はもはや、多くの提出資料を提示して「私であること」を証明する必要はなくなった。

アリペイの鄒亮?副総裁は、「顔認(rèn)証技術(shù)は、ますます多くの民生サービス分野で応用されている。畫像認(rèn)識(shí)、AI、ブロックチェーンなどより多くの技術(shù)と結(jié)び付けることで、中國(guó)は、今後10年間で、段階的に顔認(rèn)証による手続の時(shí)代にシフトし、よりスピーディで便利なデジタルサービスがデジタル都市の基本仕様になることを、我々は確信している」とコメントした。（編集KM）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2018年10月26日