輸血する場合もされる場合も、同じ血液型でなければならない。これは私達(dá)の暮らしの常識だ。浙江大學(xué)の唐睿康教授が率いる研究チームは、「細(xì)胞に服を著せる」という手段を開発した。これによって「萬能血」を作り出せば、血液型を合わせなくても、すべての患者に輸血できるようになる。この研究結(jié)果は、このほどイギリス化學(xué)會の學(xué)術(shù)誌（電子版）に掲載された。人民日報が伝えた。

科學(xué)の常識によると、人の血液型は赤血球の表面にあるタンパク抗原によって決まる。A型の赤血球の表面にはA抗原、B型にはB抗原が存在する。輸血の際、患者の血液中の抗體が、提供者の赤血球の抗原を識別する。血液型が合わない場合は、抗體はこの血を「外來種」として定義付け、攻撃を仕掛ける。これによって致命的な結(jié)果がもたらされるのだ。

科學(xué)者はこれまで、「萬能血」を作る方法を模索してきた。これは輸血、特に緊急時の珍しい血液型の輸血にとって、非常に重要な意味を持つ。英エディンバラ大學(xué)の科學(xué)者はかつて、體內(nèi)の幹細(xì)胞を遺伝子技術(shù)により體外で培養(yǎng)し、「萬能血」を得るという提案を行った。これは理論上は実現(xiàn)可能だが、費用が高くつく。

唐教授のチームは6年前、卵の殻が中身を守ることから閃きを得て、細(xì)胞に服を著せるという方法を発明した。実験室內(nèi)で「?！工虺证募?xì)胞を作り、異なる機(jī)能と特性を細(xì)胞に與える。このやり方を赤血球の改造に用いれば、細(xì)胞表面の抗原が察知されない「萬能血」を作ることができる。

この研究は臨床応用の將來性を示したが、唐教授は、「現(xiàn)時點では一つの技術(shù)的手段に過ぎず、臨床応用するためには、動物実験と臨床前の実験を?qū)g施する必要がある」と指摘した。

専門家は、「緊急時にスムーズに輸血できるよう、もしくは珍しい血液型のストック不足を補(bǔ)うため萬能血を大量に確保すれば、醫(yī)療衛(wèi)生にとって価値ある資源となる。現(xiàn)在の研究はABO型のみで、今後は珍しいRhD型の研究を?qū)g施する必要がある」と語った。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語版」2014年6月6日