---「遙かなる家」には、辺鄙な場所にある農(nóng)村や子供、自然環(huán)境など、多くの要素が含まれているが、何を描寫したかったのか?
李監(jiān)督「文化、心、環(huán)境の3つの要素が崩れ去った環(huán)境下で、二人の子供が落ち著ける場所を探し求める」。
---なぜそのようなテーマを選んだのか?
李監(jiān)督「私が生まれた村とユグル族が生活している場所は、沙漠を挾んで隣に位置していたため、私自身ユグル族のことをよく知っている。ユグル族の生活や文化は大きく変化している。例えば、ユグル族の言語が消滅の危機に瀕している。また、環(huán)境の悪化もユグル族の生活に大きな影響を及ぼし、生活できる場所を求めて、遠くに移動するしかない狀況になっている。映畫を通して、これらのことを記録したかった」。
---前2作も、農(nóng)村や高齢者、子供をテーマにしていた。なぜこのようなテーマにこだわるのか?
李監(jiān)督「中國は農(nóng)業(yè)大國で、多くの農(nóng)民を抱えているが、高齢化にも直面している。多くの若者は出稼ぎに出掛け、農(nóng)村では高齢者や子供を世話する人がいない。これは非常に大きな問題。両親が長期間子供と一緒に生活できないとなると、その関係に亀裂が入る。世話する人のいない農(nóng)村の高齢者も悲慘。映畫を通して、さらに多くの人が農(nóng)村を理解し、農(nóng)村で生活する高齢者や子供、環(huán)境の悪化に注目することを願っている」。
---このような映畫は、商業(yè)的要素に欠け、興行収入が伸びないという人もいる。同映畫の興行収入についてどのように考えているか?
李監(jiān)督「同映畫は2015年上半期に公開される予定。興行収入は予想できない。できるだけ多くの人に同映畫を見てもらえるよう努力するだけ。おもしろおかしい映畫のほうが好まれ、同映畫のように何かを訴えるような作品はあまり注目されない。多くの人はお金を稼ぐことばかりに目を向け、周囲の人や周囲で起こっていることには目を向けない。お金を稼ぐために、家族との関係や健康など大切なものを捨てるなら、お金を稼ぐことの意義と価値が失われる。実際の砂漠化より、人の心の砂漠化のほうが怖い。見る人が少ないという理由で、この種の映畫を製作することを諦めることは絶対にしない。その価値をお金で測ることはできないものある」。
---農(nóng)村、農(nóng)民、環(huán)境など、多くの人が注目している分野に言及されたが、現(xiàn)代の若者には、どのような特質(zhì)が必要だと考えるか?
李監(jiān)督「愛と寛容さが大切だと思う。愛があれば、寛容な態(tài)度を示すことができる。寛容さは多くの事を変えることができる。獨立した思考もとても大切。今の人はあまり考えることをしないと思う。何かを聞いたり、見たり、考えたりすることを、意識的に拒み、何かを受け入れることを拒否するなら、自分で何かを考える能力を失ってしまうだろう」。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2014年10月30日
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