メディアが伝えたところによると、幸福人壽保険株式有限公司がうち出した國(guó)內(nèi)初のリバースモーゲージ(自宅を擔(dān)保とした老後資金の借り入れ)商品「幸福房來(lái)寶」は、発売からの4カ月間で契約件數(shù)がわずか12件にとどまった。中國(guó)の膨大な高齢者人口からみれば、これはほぼゼロに等しい數(shù)字だ。ここからわかることは、熱い期待が寄せられたリバースモーゲージだが、中國(guó)市場(chǎng)ではまだ根を下ろして発展するだけの現(xiàn)実的な環(huán)境が整っていなかったということだ?!妇┤A時(shí)報(bào)」が伝えた。
生活環(huán)境の向上にともなって、予測(cè)される壽命が伸び、高齢者が徐々に増加している。彼らは若い時(shí)にはさまざまな理由で十分な老後資金を積み立てることができず、重病にでもなれば、一般世帯では引き受けることが難しい。リバースモーゲージのアイディアはこのような背景から生まれたものだ。10年あまりの準(zhǔn)備期間を経て、中國(guó)保険業(yè)監(jiān)督管理委員會(huì)(保監(jiān)會(huì))は昨年6月、北京、上海、広州、武漢の4カ所でリバースモーゲージを試行することを決定。だが幸福人壽の商品の市場(chǎng)での不人気ぶりから、このテストは失敗に終わることが予想される。
だが実際には、リバースモーゲージの不人気は予想されたことだ。契約した高齢者は自分の家を擔(dān)保にして、保険會(huì)社から老後資金を借り入れることになるからだ。
契約者の高齢者が亡くなった後、その家は保険會(huì)社が実際に支払った金額に基づいて相続人の子どもと分割することになるが、多くの高齢者にとって、家は一生の苦労の末にやっと手に入れた最大の資産だ。また中國(guó)人には家を財(cái)産として子どもが受け継ぐ伝統(tǒng)があり、高齢者が家を老後資金に充てれば、高齢者から子ども世代への財(cái)産の継承関係を損なうことになり、子ども世代の不満を招きやすく、社會(huì)倫理にも合致しない。このようなわけで、リバースモーゲージの不人気が映し出すものは、保険商品の設(shè)計(jì)に何か問(wèn)題があるということではなく、商品と社會(huì)倫理との間に調(diào)和しがたい矛盾があるということだ。
リバースモーゲージは一種の年金モデルとして民間には早くから存在していた。だが通常は配偶者や子どものいない高齢者の中でだけ行われていた。こうした民間の自発的な動(dòng)きを政府が奨勵(lì)し、誘導(dǎo)することは可能だが、より數(shù)が多い子どものいる高齢者にとって、このモデルは結(jié)局のところ伝統(tǒng)的な社會(huì)倫理に合致しない代物なのだ。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2015年8月5日
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