「高齢」と「貧困」が危険度をアップ
米FOXニュースによると、日本列島の上空に高気圧が停滯しており、溫かく濕った空気と寒気の循環(huán)が妨げられているのが今回の猛暑の原因だという。その他、東京などの都市のヒートアイランド現(xiàn)象も猛暑に拍車をかけている。
記録的な猛暑は、直接死の原因となることもあるものの、病気を悪化させて死に至らせることのほうが多い。マイヤーズ氏は、「喘息や心不全などの患者にとっては、猛暑が病狀を悪化させる原因になり、脅威となる」と分析する。
高齢化が深刻な日本社會では、記録的な猛暑が高齢者にとって健康を脅かす脅威になっており、それが社會問題にさえなっている。日本の総務省の統(tǒng)計によると、18年3月1日の時點で、65歳以上の高齢者の數(shù)は人口全體の27.9%を占める3534萬人に達している。また、高齢者の経済的な問題も日に日に際立つようになっている。経済協(xié)力開発機構(OECD)が15年に発表した統(tǒng)計によると、所得が日本人の平均所得の半分以下の高齢者が21.5%に達し、「貧困」の狀態(tài)にある。もしかすると、今回猛暑が原因で亡くなった高齢者の背後には、「高齢」に加えて「貧困」という問題もあったのかもしれない。
対策を講じて五輪開催へ
記録的な猛暑は、20年の東京五輪にも影響を與えそうだ。
日本の英字新聞「The Japan Times」の報道によると、日本の気象予報士や専門家は、猛暑が今後數(shù)年にわたって常態(tài)化する可能性があると警告している。今後、毎年夏になると、日本は連日の猛暑に襲われるようになり、東京五輪開催にも大きな試練をもたらすことになりそうだ。
東京五輪は20年7月24日から8月9日まで開催される予定だ。今年4月、國際オリンピック委員會(IOC)のジョン?コーツ副會長は東京訪問中に、「酷暑は確かに、東京五輪委にとって大きな課題となる。東京五輪組織委員會には、対応策を講じるよう求めている」と述べた。
また、観測史上最高の気溫が観測されているのを受け、IOCは、マラソンは午前7時スタートとするなどといった各競技の日程案を承認した。男子50キロ競歩は午前6時、馬術は夕方以降のスタートとなる。また、東京は暑さ対策として、道路の溫度上昇を抑える「遮熱性舗裝」に本腰を入れているほか、ミストを発生させる休憩スペースや緑化した通路といった「クールスポット」の設置を計畫している。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2018年8月1日
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