日本各地で近年、內(nèi)部環(huán)境をコントロールした閉鎖的または半閉鎖的な空間で植物を計(jì)畫的に生産するシステム「植物工場(chǎng)」がにわかにブームとなっている。「植物工場(chǎng)」は、養(yǎng)液栽培を利用し、人工光を光源として植物を生育させる。農(nóng)業(yè)用地の少ない大都市でも野菜を栽培できるのがメリットだ。筆者はこのほど、東京の中心から約30キロ離れた千葉県習(xí)志野市にある地下共同溝を活用した地下植物工場(chǎng)「幕張ファーム『ベチカ』」を取材した。人民日?qǐng)?bào)が伝えた。
スチール製の階段を下りて、地下10メートルにある地下共同溝に入ると、まず目に飛び込んできたのがベルトコンベアで、それに沿って進(jìn)んでいくと、閉鎖空間となっている野菜栽培エリアがある。ポリエチレン素材の透明のシートの向こうには、収穫を待つ野菜が植えられたトレーが置かれた棚が整然と並んでいる。
「ベチカ」がある幕張新都市の地下共同溝は1995年に建設(shè)された。元々は同エリアに高層ビルを建てる計(jì)畫だったが、バブル崩壊の影響で景気が低迷したため、長(zhǎng)年遊休化していた。その後、モーターローラメーカーの伊東電機(jī)が千葉県企業(yè)土地管理局と協(xié)力して、植物工場(chǎng)を設(shè)置し、2017年12月から自動(dòng)型植物工場(chǎng)施設(shè)の実用化を目指す実証実験がスタートした。
伊東電機(jī)?植物工場(chǎng)開発部の岡田展明部長(zhǎng)によると、工場(chǎng)は地上と地下の2エリアに分かれている。まず、地上施設(shè)でトレーに種をまき、30日間育てた後、モジュール化された苗のトレーをコンベアで地下に移動(dòng)する。地下の工場(chǎng)の発光ダイオード(LED)照明調(diào)整や養(yǎng)液の供給などは全て自動(dòng)で処理する。苗は地下工場(chǎng)で24日間育てられた後、再びコンベアで地上の施設(shè)に移動(dòng)し、袋詰めして販売される。
他の植物工場(chǎng)との違いは、ベチカは世界初の全自動(dòng)植物工場(chǎng)である點(diǎn)だ。地上の施設(shè)で行う種まきと最後の袋詰めなどの作業(yè)を除けば、トレーを地下に移動(dòng)し、収穫できるようになった野菜を地上の施設(shè)に移動(dòng)させるまでの全過(guò)程が全自動(dòng)で、人手を必要としない。伊東電機(jī)は、自動(dòng)化設(shè)備をさらに研究開発して増やし、できるだけ人手に頼らず、コストを削減できるようにする計(jì)畫だ。
千葉県企業(yè)土地管理局の土岐健文副局長(zhǎng)によると、共同溝に植物工場(chǎng)を建設(shè)すればさまざまなメリットがある。例えば、共同溝の気溫は年間を通して18—22度と一定で、野菜の安定した栽培に適している。そのため、気溫や濕度を安定させるための空調(diào)設(shè)備にかかるエネルギーコストを大幅に削減できる。また、ベチカは東京などの大消費(fèi)市場(chǎng)に近いことから、物流コストも抑えられるほか、新鮮な野菜を?qū)盲堡毪长趣扦?。そして、遊休化していた共同溝を使うことで、工場(chǎng)建設(shè)にかかる費(fèi)用まで削減できる。
検証期間中は、野菜や食用花を試験栽培し、1日あたり200株を生産して、近くのホテルなどに出荷している。ベチカは20年には量産を開始し、22年には1日當(dāng)たり5000株の生産を目指す計(jì)畫だ。
岡田部長(zhǎng)は、「生産量だけでなく、野菜の品質(zhì)にもこだわっている。そのため、野菜をゆっくり育てて、食感をよくするために、毎日10時(shí)間消燈している。以前、東京の高級(jí)ホテルのシェフに、當(dāng)工場(chǎng)で育てた野菜を食べてもらったことがあるが、好評(píng)だった」と説明する。
ベチカで生産された野菜の値段は、普通の野菜と同じだ。岡田部長(zhǎng)は今後、ベチカで生産した野菜をブランド化し、付加価値を持たせたい考えという。消費(fèi)者がスーパーで「地下植物工場(chǎng)産」と書かれた野菜を購(gòu)入できる日もそう遠(yuǎn)くないだろう。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2019年1月22日
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