高倉(cāng)さんの死を「踏み臺(tái)」に

高倉(cāng)さんが亡くなり、中日両國(guó)は元々親しく交流し、友好関係が保たれていた期間は、いがみ合っている期間よりもずっと長(zhǎng)いことに、再び気付かされた。これも、中日友好の精神の利益のひとつだ。

今月北京で開催されたアジア太平洋経済協(xié)力（APEC）非公式首脳會(huì)議で、安倍晉三首相と中國(guó)の習(xí)近平國(guó)家主席が3年ぶりの中日首脳會(huì)談を?qū)g現(xiàn)させ、両國(guó)の関係改善を、各界が望んでいる。しかし、中日関係が本當(dāng)に改善し、友好な関係が築かれるためには、たくさんの課題が殘っている。

今、中日関係が完全に冷え込んでいる原因は、歴史、領(lǐng)土問(wèn)題などの點(diǎn)で、中日の間にあった共通の認(rèn)識(shí)が崩れたからだ。その認(rèn)識(shí)は、1972年に日中國(guó)交正?；瑢g現(xiàn)して以來(lái)、両國(guó)関係の基礎(chǔ)となってきた。

政治上の中日関係がなかなか前に進(jìn)まないのとは対照的に、民間には有効な関係を築く空間と基礎(chǔ)がたくさんある。最近、高倉(cāng)さんが亡くなったことで、両國(guó)が和解するための基礎(chǔ)が見えたのではないだろうか。

友好な関係で多大な利益

中國(guó)には日系企業(yè)が2萬(wàn)3000社あり、日本には200萬(wàn)人の中國(guó)人が旅行に行っている。これは、中日友好がもたらす一番分かりやすい「利益」だ。中日が自由貿(mào)易協(xié)定(FTA)に調(diào)印することができれば、この利益は倍増することになるだろう。

中日の政治上の共通認(rèn)識(shí)や信頼関係が、友好な両國(guó)関係の基礎(chǔ)であり、文化の分野における往來(lái)と交流が長(zhǎng)期に渡る影響を及ぼすというなら、中日間の経済上の利益は、最も実際的で、最も大きな「原動(dòng)力」となるだろう。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2014年11月27日