▽「アンチエイジング」処方の効果はまだ
13年6月、大阪市で70歳の妻が90歳の夫を包丁で刺すという事件が起きた。原因は15年にも及ぶ「老老介護」で、「地獄のような」介護負(fù)擔(dān)に耐えかねての犯行だった。老人虐待や介護者自身が過労で倒れるといった社會問題も頻発する。
厚生労働省の調(diào)査では、日本の介護者の數(shù)は団塊世代が75歳以上になる25年に30萬人不足する見込みだ。14年3月現(xiàn)在、老人ホームの入居待ちの高齢者は約52萬人おり、うち24%は5年前から順番待ちをしているという。
日本創(chuàng)成會議が6月4日に発表した中央政府?地方政府への提言では、今後10年間で東京圏では75歳以上の高齢者が激増するため、醫(yī)療?介護の施設(shè)や擔(dān)い手が充実した富山市や鹿児島市など26道府県の41地域に高齢者を移住させることをうち出した。
だがこの移住計畫に慎重な地方政府もあり、たとえば神奈川県の黒巖祐治知事は、「無理に高齢者を地方に移住させるのは違和感がある」と述べた。
若い女性にも過度な期待が寄せられる。日本政府は若い女性に出産を奨勵するだけでなく、3年前には出産後も働き続けることを奨勵する計畫をうち出した。だが日本の女性が働くことを妨げているのは子どもの存在だけではなく、高齢者も足かせになっている。統(tǒng)計局がまとめた數(shù)字では、過去5年間に家庭で高齢者の世話をするために仕事をやめるか、転職した人は48萬人に上り、うち約8割が女性だった。
學(xué)術(shù)関係者には、政府が移民政策を緩和し、外國の若者を呼び込んで労働力の不足を補うことを提言する人もいるが、長年にわたりほぼ単一民族國家だった日本がこの提言を?qū)g現(xiàn)させるのは、今はまだ容易ではない。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2015年7月22日
![]() |
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、寫真の無斷転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257、080-5077-8156 北京 (010) 6536-8386