
日本での30年間を振り返る
「1匹の魚を売るのは1本の作品を書き上げると同じくらい楽しかった」
毛氏は日本に留學(xué)してから、魚やエビを売るビジネスや遠(yuǎn)洋漁業(yè)、會(huì)社員と職を転々とした。そして會(huì)社をすぐに辭めると失業(yè)保険だけで生活していた時(shí)期もあったという。最終的には自分の気持ちを落ち著かせて日本で感じたことを日本語(yǔ)で記録するようになり、思いがけず、日本文學(xué)界で頭角を現(xiàn)すようになった。毛氏は日本滯在の30年間で最大の収穫とはまさにこれまでに繰り返された転身にほかならないと語(yǔ)った。
毛氏は自分の學(xué)習(xí)や職務(wù)経験が毎回転身の決斷をする際に大いに役立ったとし、日本での30年間の滯在を振り返り、「悔いはほとんどない。たとえ生活が苦しくても、終始ずっと心の平靜を保ち続けることができた。仮想世界よりも現(xiàn)実世界が勝っていたあの時(shí)代、1匹の魚を売るのは今1本の作品を書き上げるのと同じくらい楽しかった」と語(yǔ)った。
若者や文學(xué)に対するメッセージ
多くの日本の若者に中國(guó)の日常と文學(xué)に興味をもってもらうべき
毛氏は日本の大學(xué)で教鞭を取ってすでに7年になるが、同時(shí)に中國(guó)國(guó)內(nèi)で若者たちと共に「知日」や「在日本」などの雑誌を刊行している。中國(guó)と日本の若者の違いについて毛氏は「今の中國(guó)の若者が日本を知ろうとする勇気、知恵、願(yuàn)望は日本の若者が外國(guó)を知ろうとする情熱を遙かに超えており、また彼らの両親の世代の人々にすら遠(yuǎn)く及ばないだろう。しかし我々は日本の若者を批判するのではなく、彼らに手本を見せるべきだ。日本の若者に冷靜に心を落ち著けて相手の國(guó)やその日常生活、風(fēng)土、人生に目を向けるべきだと教える必要がある」と語(yǔ)った。
毛氏は中國(guó)の現(xiàn)代文學(xué)が日本市場(chǎng)でほとんど取り上げられないことを殘念に思っているとし、「現(xiàn)代文學(xué)はすでに多くのソーシャルメディアや文化といったルートで分解されているが、とても面白くまた喜ばしい現(xiàn)象として、中國(guó)の若手作家のSF小説が世界からますます注目を集めている點(diǎn)だ。2012年に莫言氏がノーベル文學(xué)賞を受賞し、中國(guó)文學(xué)全體を向上させ、日本の読者に改めて中國(guó)文學(xué)を知らしめる機(jī)會(huì)となった。これを促進(jìn)させていけば、より多くの日本の若者に中國(guó)の日常に興味を抱かせ、中國(guó)文學(xué)も日本の読者に広く認(rèn)められると信じている」と語(yǔ)った。

過去に毛丹青氏は中國(guó)文學(xué)者の吉田富夫教授を作家?莫言氏に紹介し、莫言氏の作品を日本語(yǔ)に翻訳して日本で紹介している。
毛氏は作家としてだけではなく、中日文化交流の使者としても活躍している。莫言氏は彼を稱賛する文章の中で「私の日本という夢(mèng)の世界では常に毛丹青という一匹の魚が泳いでいる。彼は花柄の中國(guó)服に赤いズボンという格好で、まるで一匹のきれいな熱帯魚のようだ。日本という海原を自由に泳ぎ回り、その泳ぐ姿はもしかしたらほとんどの日本人よりも目立っているかもしれない。それほど遠(yuǎn)くない將來、彼の泳ぎは多くの人の注意をひきつけるだろう。つまり、比喩の世界では魚を惹きつけ、現(xiàn)実の世界では人々を惹きつけることになるだろう。泳げ、泳げ、泳げ、魚の毛丹青、毛丹青魚よ」としている。
毛氏は莫言氏や余華氏などの作品を日本に紹介し、積極的に中日の文學(xué)交流を図っている。莫言氏と大江健三郎氏の夢(mèng)の対話と実現(xiàn)させてからもこの「毛丹青魚」は泳ぎ続けている。最後に毛氏は「今後日本の文學(xué)者、哲學(xué)者、思想家を中國(guó)に招き、日本人に中國(guó)の姿を描かせて、多くの日本人に見せたい」とその思いを語(yǔ)った。(編集YK)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2016年9月22日
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