▽中國市場で販路を模索
コメの消費量、輸入量ともに世界一の中國だが、日本からのコメの輸入量には限界がある。中國稅関がまとめたデータでは、17年の日本のコメ対外輸出量は1萬1800トンだった。輸出先では、中國の香港地區(qū)が最多で4128トンに達(dá)し、次がシンガポールの2861トンで、中國大陸部はわずか300トンだった。
11年3月に日本で東日本大地震と福島県の原子力発電所の放射能漏れ事故が発生すると、多くの國が福島県などからの食品?農(nóng)産品に輸入禁止令を発動した。中國も福島や宮城県など10都県の食品を輸入禁止にした。
18年5月、中國は日本のコメに対する輸入制限を緩和し、日本側(cè)は新たな輸出拠點を7ヶ所設(shè)け、精米加工工場もこれまでの1ヶ所から3ヶ所に増やした。神明の大阪にある加工工場は今年5月、中國の認(rèn)可を受けた。趙氏は、「今年7月より、神明は毎月、水上輸送で標(biāo)準(zhǔn)コンテナ(TEU)1個分にあたる24トンの自家精米のコメを中國に輸出している」と説明した。
趙氏は中國大陸部市場の開拓にあたっての難問について、「それはやはり主に輸送過程の問題だ。中國政府が大陸部市場に輸出されるコメに対する要求が厳しいため、加工処理、船による中國への輸送、通関から消費者の手元に渡るまでに1ヶ月ほどかかり、鮮度保持の問題が出てくる。鮮度が下がれば、コメの食感や膨張率などに直接影響が出る」と述べた。
趙氏はそれでもなお、日本のコメの大陸部市場開拓に楽観的な見通しで、「他のブランド米との競爭を心配してはいない。來年は中國市場で日本のコメをますます多く見かけるようになってほしい」と期待を寄せる。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2018年11月30日
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