米政府は先日いくぶん驚いた。日朝関係に少なからず突破口が開かれ、すでに安倍首相の訪朝目前の段階にまで達(dá)したようだからだ。米國(guó)からすると、朝鮮は昨年も核実験を行ったうえ、米國(guó)に対して核モデルの攻撃を行うと公然と言い放ちもした。現(xiàn)在日朝関係が余りにも急速に進(jìn)展し、朝鮮が対日関係に突破口を開いて、西側(cè)との関係の欠損を補(bǔ)う可能性があることは、米國(guó)と國(guó)際社會(huì)の対朝制裁にとって無益だ?！赴脖钉弦惑w何をしたいのか？」とホワイトハウスは問わざるを得ない。（文：沈丁立?復(fù)旦大學(xué)國(guó)際問題研究院副院長(zhǎng)。人民日?qǐng)?bào)海外版「望海樓」掲載）

　安倍氏には4つのもくろみがある。靖國(guó)神社參拝、集団的自衛(wèi)権の行使容認(rèn)、平和憲法の改正、日朝間の日本人拉致問題の解決だ。前の2件はすでに完了しており、米國(guó)はこれに対して歓迎と懸念が半々だ。

　歓迎は、中國(guó)が急速に臺(tái)頭する現(xiàn)代、米國(guó)は自らの主導(dǎo)するアジア太平洋秩序の維持に力不足を感じているため、同盟関係を強(qiáng)化し、アジア太平洋の同盟國(guó)の力を借りて地域の「リバランス」を?qū)g現(xiàn)することを必要としている?，F(xiàn)在日本は集団的自衛(wèi)権の行使容認(rèn)の機(jī)に乗じて自己拘束を「緩め」、米國(guó)はこれを利用してバランスを図っている。米日両政府には各々狙ったものを獲得することができる。

　懸念は、日本の朝野の一部が第2次大戦時(shí)の日本軍國(guó)主義による侵略の罪を長(zhǎng)年ひた隠しにし、安倍首相にいたっては日本人戦犯の亡魂を祀る靖國(guó)神社への參拝を固執(zhí)し、かつて日本に散々侵犯された東アジア各國(guó)を深く傷つけているのみならず、米國(guó)がかつて參加し、重要な役割を果たした太平洋地域における反ファシズム戦爭(zhēng)の歴史的位置づけにも直接挑戦していることだ。

　米國(guó)は日本人拉致問題の早期解決を望む日本の民衆(zhòng)に同情し、日本の政治家が成果を上げようと望むことも理解しているだろう。だが、6カ國(guó)協(xié)議の他の國(guó)々と同様、米國(guó)は日本が拉致問題を6カ國(guó)協(xié)議で朝鮮の核放棄と結(jié)びつけることに反対し、核放棄の確保を優(yōu)先している。ホワイトハウスは、安倍政権が朝鮮の核放棄問題の解決前から米國(guó)を差し置いて、日朝が共に孤立している現(xiàn)狀を利用し、米國(guó)版「リバランス」を?qū)Wび、なんと朝鮮と秘密裏に內(nèi)通し、互いに力を借りて孤立を打破しようと試みるとは思ってもいなかった。

　米國(guó)は日本を抱き込もうと試みており、「アジア太平洋リバランス」のためにすでに米日安保の適用拡大という代償を払った。だが自らの推し進(jìn)める「環(huán)太平洋パートナーシップ協(xié)定（TPP）」交渉においてまだ日本から返報(bào)を得ていない。その反対に、いわゆる『普通の國(guó)化』に伴い、日本はもくろみを増やし、米國(guó)を利用して中國(guó)を牽制するのみならず、朝鮮を利用して米國(guó)に反対してもいる。