中國のSNSで最近、「日本の空き家が無料でもらえる」というのが大きな話題となり、中國のネットユーザーらは目を丸めている。瞭望東方周刊が報(bào)じた。(文?陳言、メディア関係者、日本問題専門家)
実際のところ、日本でははやくから「空き家」が増え続けていることが問題となっていた。日本政府は5年に一度、住宅?土地統(tǒng)計(jì)調(diào)査を?qū)g施しているが、2013年の調(diào)査結(jié)果によると、総住宅數(shù)は6063萬戸で、空き家數(shù)は820萬戸だった。そして、18年の総住宅數(shù)に変化はあまりなかったものの、空き家數(shù)は870萬戸にまで増えた。つまり、過去5年間、日本では年間10萬戸のペースで空き家が増えたことになる。
16年、日本の住宅専門雑誌は、20年後には空き家數(shù)が2000萬戸にまで増えると予想している。つまり住宅3戸につき1戸が空き家になることになり、さらにそのかなりの部分が所有者のいない物件となり、譲渡すらできない狀態(tài)になると予想されている。
最近日本に數(shù)回行った筆者は、空き家の増加は農(nóng)村や郊外だけの問題ではなくなってきていると感じている。首都の東京でさえ空き家が明らかに増えたからだ。
東京板橋區(qū)高島平はその典型的な例だ。同地域は都営住宅が多く、地下鉄に乗って20分ほどで中心業(yè)務(wù)地區(qū)(CBD)の大手町に行くことができ、アクセスも非常に便利だ。スーパーやクリーニング店、喫茶店、幼稚園、小中高校なども全て揃っている。
筆者が30年前に東京で仕事をしていた時(shí)、何度も行ったことがあり、そこで家を借りたいと思っていた。しかし、當(dāng)時(shí)は家を借りるために抽選に參加しなければならないほどの人気エリアで、何年待っても當(dāng)たらないという人も多かった。
ところが、それから30年が経ち、再び高島平に行ってみると、人の數(shù)が明らかに以前よりも減っていた。
以前なら何時(shí)にスーパーに行っても、大勢(shì)の客で賑わっていた。そして、割引商品コーナーには、人だかりができ、表示されている値段しか見えず、商品は見えないということも多かった。
今回は多くの人が仕事を終えて家に帰り食事を作る夕方の時(shí)間帯にスーパーに行ってみたが、客は少なかった。割引コーナーもたくさんあったものの、人だかりはまったくできていなかった。
ある喫茶店に行き、70代のマスターと話しをすると、「最近は人が本當(dāng)に少ない。以前なら外國人もたくさんいたけど、日本での仕事が終わり、すぐに帰國してしまった」と話してくれた。
「なぜ今はこんなに人が減ったのか?」と聞いてみると、「私たちの世代の人は老人ホームに入る年になった。でも、ここに引っ越して來る若者はほとんどいない。たくさんある都営住宅も5分の1くらいは空き家になっている」とため息交じりに答えてくれた。
端的に言えば、人口減少と少子化、深刻な高齢化が、日本で空き家を年々増加させている根本的な原因だ。
帰り道に不動(dòng)産屋の前を通った時(shí)、一戸建ての家賃を見て見ると、30年前に比べてほぼ半額となっていた。そして、宵闇が深まるにつれ、街中も一層ひっそりとした雰囲気になっていた。
ホテルに戻り、スマホで「空き家」と検索して見ると、「空き家無償譲渡」や「一戸建ての空き家」、「空き家バンク」、さらに「無価値化」などの関連ワードが表示された。
30年前、日本でも住宅購入ブームが起き、東京の不動(dòng)産価格は過去最多を記録した。しかし、それから30年が過ぎ、多くの不動(dòng)産が「無価値化」してしまったということを考えると、虛しささえ感じる。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2019年1月9日
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