同書(shū)は、ポジティブで、學(xué)術(shù)的な角度から「漢魂」と「和魂」を分析、比較し、その関連性なども論述している。日本には古代から、日本固有の精神を失わずに、中國(guó)の學(xué)問(wèn)を消化?活用するべきであるという意味の「和魂漢才」という言葉があった。日本では中日文化を同じ位置に置くことはせず、両國(guó)の文化を平等に見(jiàn)ることもなかったのだ。一方、同書(shū)は、中國(guó)の魂と日本の魂を、同列に論じており、新たな視點(diǎn)、深さ、高さから見(jiàn)ることで、客観的で公平、かつ正確に両者を論じている。
日本はどのような國(guó)で、日本人はどのような民族なのか、日本人はなぜ忍耐強(qiáng)いのか、なぜ島國(guó)色が強(qiáng)いのかなどが、多くの人が注目する話題になっている。しかし、これらの問(wèn)題に関する知識(shí)は限られ、斷片的な理解に頼り、本質(zhì)を深く理解してはいない人が多いというのが現(xiàn)実だ。この點(diǎn)、同書(shū)は詳しい資料を豊富に提供しており、考えさせられる內(nèi)容となっているため、読者は見(jiàn)識(shí)を広げる機(jī)會(huì)となる。
日本と中國(guó)の文化や文化関係をめぐっては、多くの研究がなされてきたが、人々が十分に理解する域には達(dá)しておらず、理解しにくい部分があるのも確かだ。時(shí)が過(guò)ぎ、中國(guó)文化が長(zhǎng)期にわたって日本に大きな影響を及ぼしてきたことは、日本で少しずつ忘れられ、特に、中日関係が冷え込んでいる時(shí)には、ないがしろにされやすくなってしまう。中日両國(guó)が文化の分野において、互いに手本にし、學(xué)び合う姿勢(shì)が今後も課題となっている。同書(shū)は、中日両國(guó)の國(guó)民が互いに理解、信頼し合うために、非常に有益な情報(bào)を提供している。
同書(shū)をよく読むと、日本の文化シンボルや価値観を完全に西洋化することはできず、中華文化が長(zhǎng)期にわたって與えてきた影響から完全に脫することも不可能であるという印象を持つだろう。伝統(tǒng)と東洋文化の発展は、中日両國(guó)の今後の共通の課題である。
同書(shū)は、日本が実施している文化外交戦略の傾向も紹介している。そして、日本が「文化大國(guó)」になるための戦略目標(biāo)を達(dá)成できるか、中日両國(guó)がいかに文化交流を通して相互理解を深めるかなどの課題について、読者が熟考できる內(nèi)容になっている。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2014年7月22日
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