西蔵（チベット）自治區(qū)政府、中國科學(xué)院青蔵高原（青海チベット高原）研究所がこのほど拉薩（ラサ）で共同発表した報(bào)告書「西蔵高原（チベット高原）環(huán)境変化科學(xué)評価」によると、短期的（現(xiàn)在から2050年まで）に見ても、長期的（2051?2100年）に見ても、チベット高原の気候は溫暖化?多濕化という特徴を示すことが予想されるという。すなわち、チベット高原のこの特徴は、今世紀(jì)末まで続くことになる。中國青年報(bào)が伝えた。

中國科學(xué)院院士、青海チベット高原研究所所長の姚檀棟氏は、「第三極、青海チベット高原、チベット高原は、それぞれ範(fàn)囲の異なる3つの地理學(xué)的概念だ。第三極の平均標(biāo)高は3000m以上、面積は500萬平方km以上で、地球最大の高原だ。青海チベット高原の平均標(biāo)高は4000m以上、面積は約260萬平方kmで、地球上で唯一の寒日照りの高原だ。チベット高原の平均標(biāo)高は4500メートル以上、最高標(biāo)高地點(diǎn)は8800メートル以上に達(dá)する。チベット高原は主にチベット自治區(qū)內(nèi)に位置する、世界の屋根の主體だ」と語った。

チベット高原は多くの川の源流點(diǎn)となっており、その未來の環(huán)境が現(xiàn)在より改善されるか、悪化するかが注目を集めている。上述した報(bào)告書は、中國科學(xué)院チベット地域共同革新チームが、チベット高原の現(xiàn)場で研究に従事する國內(nèi)外の研究者と共同作成したものだ。同報(bào)告書は気候、水、生態(tài)系、陸地環(huán)境、人類活動の影響、災(zāi)害リスクの6つの面に関わる、気溫、降水、氷河、積雪、湖沼などの26指標(biāo)から、チベット高原の過去2000年から今後100年の環(huán)境変化を総合的に分析した。

同報(bào)告書によると、過去2000年間でチベット高原の気溫に寒冷化?溫暖化が生じたが、全體的に見て気溫は変動しながら上昇してきた。20世紀(jì)に入ってから溫暖化が加速し、過去50年間の気溫上昇率は全世界の2倍に達(dá)し、過去2000年間で溫暖化が最も深刻な時期となった。

溫暖化は、その他の変化を引き起こした。これには例えば、人々が注目する「世界三極の氷雪の融解」が含まれる。姚氏は、「チベット高原の水循環(huán)が強(qiáng)化されているが、これは水の溫暖化?多濕化に対する反応だ。21世紀(jì)全體に渡り、チベット高原の氷河と積雪は減少を続け、河川の水量は増加を続ける?，F(xiàn)在の科學(xué)研究によると、21世紀(jì)が終了するまで、チベット高原の氷河と積雪が完全に融解することはない」と指摘した。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語版」2014年8月12日