100歳まで生きる。呉清源は言った通りにして見せた。「深入り」することもなく、引き際は鮮やかだった。

世の中は繰り返す。誰かがその生を終えると、生きている人が過去を振り返る。物理學(xué)者の楊振寧は、「呉清源にとっての碁はアインシュタインにとっての物理に等しい」と語る?！噶?xí)近平國(guó)家主席がファンだと公言する李昌鎬と呉清源はどちらが強(qiáng)いか」。ネットではそんな話題も止むことなく続いている。

このような議論や評(píng)価を呉清源本人が気にすることはなかっただろう?！刚押亭纹迓}」にとっては、「中の精神」こそが棋の本質(zhì)である。「何も欲さず何も求めない。呉清源の棋は打ち損じが少なく、あったとしても敗色につながるような大きな間違いではなく、さらに間違いは繰り返さない。これらは粘り強(qiáng)い民族性によるだけではなく、無欲を崇める平常心の賜物と言える」。江崎誠(chéng)致は呉清源の勝利の道をこのように解説している。

だが「中」が勝敗に無頓著であることと捉えるのは絶対に誤解である?！杆饯摔趣盲皮蝿儇?fù)と信仰は、人が水や火を離れて生きられないのと同様、どちらも不可欠なものである」。20年にわたって頂上に君臨したその戦績(jī)がなければ、呉清源は呉清源とは言えないだろう。

呉清源時(shí)代、黒番コミの規(guī)則がなかったことから、白番で挑戦する人は、何とかして新手を編み出さなければ、なかなか勝つことはできなかった。そのため呉清源や木谷実の一代は「三連星」を代表とする新たな布石を作り出し、「勢(shì)」を取ることを主旨とした手法で一世を風(fēng)靡した。その後、木谷実の弟子である武宮正樹が、攻撃力の高さと局面を捉えるバランス感による「宇宙流」で「200年は消えない」と言われる流派を打ち固めた。

李昌鎬の時(shí)代になると、大コミの出現(xiàn)で保守主義が始まった。ある碁愛好者は、「呉清源は進(jìn)取の碁だが、李昌鎬は保守の碁である」と評(píng)している。李昌鎬の信條は、進(jìn)取を求めて下手を打つよりは、局面を守ってチャンスを待つというものである。少し劣勢(shì)に立たされるとしても絶対にリスクは冒さず、ワニのように潛んで対局相手が打ち損じるのを待つ。誕生日ケーキのように手に入れた大小の打ち損じが、李昌鎬の不敗の神話を作ったのである。