中韓FTAが発効すると、実際に恩恵を受けるのは誰だろうか。まず両國の國民が恩恵を受ける。最も直接的な恩恵は、自國にいながら、相手國の安くて質が高くコストパフォーマンスのよい商品を買えるようになることだ。次には企業(yè)と國が恩恵を受ける。中韓FTAの発効は巨大な政策的メリットを生み出す。中韓FTAの規(guī)定によると、中國は最長で20年をかけて91%の品目の関稅を撤廃し、これは輸入額ベースで85%にあたる。韓國は輸入額ベースで91%にあたる92%の品目の関稅を撤廃する。こうして中韓両國間の貿易は「ゼロ関稅時代」をほぼ実現(xiàn)することになる。
韓國にとって、中韓FTAは韓國経済が垂れ込めた暗雲(yún)から抜け出すのを助けるものだ。韓國経済の重要な基幹輸出産業(yè)にとってみれば、FTA発効の1年目に、製造業(yè)の輸出額は13億5千萬ドル(約1657億3千萬円)増加し、輸出にエネルギーを與えることが期待される。また中韓FTAの対象製品のすべてで関稅が撤廃されれば、韓國輸出企業(yè)の対中輸出は毎年関稅54億4千萬ドル(約6678億1千萬円)を節(jié)約することができ、韓米FTAで節(jié)約できた関稅9億3千萬ドル(約1141億7千萬円)の5.8倍になり、韓國とEUとのFTAでの3.9倍に相當する。
総合的にみて、中韓FTAは韓國の國內総生産(GDP)増加率を間接的に3.5%以上押し上げることが予想される。韓國の今年第3四半期(7-9月)のGDP増加率は1.2%で、10年第2四半期(4-6月)の1.7%に次ぐ數(shù)字となった。韓國の専門家の間では、「輸出がやや力強さを取り戻せば、政府が設定した3%以上という年間経済成長率目標値の達成は困難ではないと」の見方が一般的だ。また韓國の企畫財政部は、「今後10年間に、韓中FTAは韓國の実質GDPを0.96ポイント引き上げ、消費者にとっては146億ドル(約1兆7921億円)の節(jié)約になる」との見方を示す。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2015年12月1日
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