事務(wù)所の支援の下、日本にある中國(guó)領(lǐng)事館と連絡(luò)を取ることができた。領(lǐng)事館を訪れると、親しみのある中國(guó)語(yǔ)が聞こえ、思わず涙が溢れた。多少手がかりがつかめた後、池田さんは引き続き日本で家族を探し始めた。日本政府は材料が不十分としてビザの延期を拒否したが、現(xiàn)地の中國(guó)人と日本人記者などの支援を得ながら、子どもを連れて北海道から東京に移動(dòng)、東京での家族探しが始まった。

明らかに戦後の日本人殘留孤児であるにも関わらず、日本政府に拒まれる池田さんの遭遇は日本のメディアを通じて広く知れ渡った。そんなある日、河合という名の中國(guó)殘留経験をもつ弁護(hù)士が裁判を手助けすると進(jìn)んでやってきた。日本の家族を見(jiàn)つけ出せずにいたが、多くの人の支えがあって池田さんは1982年についに日本國(guó)籍を取得することができた。日本國(guó)籍取得の際に日本名をつけるよう要求されたため、かつて支援してくれた通訳者の苗字と養(yǎng)父母がくれた名前を殘して「今村明子」と改名した。

その後池田さんは夫を日本に連れてきたいと考えたが、正式な仕事もなく、夫もビザを取得することができなかった。日本語(yǔ)ができないためにレストランの皿洗いや清掃員のアルバイトをするしかなかった。家族団らんを果たすため、そして老後の生活を保障するため、池田さんは正規(guī)の仕事を求め河合弁護(hù)士の事務(wù)所を訪ねたところ、河合弁護(hù)士は自分の事務(wù)所で試用期間1ヶ月からスタートして迎えてくれた。池田さんはこのチャンスをつかむため毎日9時(shí)から8時(shí)まで、事務(wù)所を隅々まで清掃し、コピーを手伝い、できることはなんでもやった。その勤勉さが認(rèn)められ、1ヶ月後に試用期間は3ヶ月に延長(zhǎng)され、その後半年に延長(zhǎng)され、2年経ったときに正式に法律事務(wù)所の正社員として迎えられた。

業(yè)務(wù)は殘留孤児の日本國(guó)籍取得サポート。関連の申請(qǐng)には申請(qǐng)者個(gè)人の経歴を説明する必要があったため、池田さんはこの間に他の殘留孤児の様々な経歴を知ることになる?！?300人の書(shū)類を見(jiàn)た。一人一人の書(shū)類を見(jiàn)るたびに涙が溢れた」、「私も殘留孤児だが、彼らは私よりもっと悲慘」。色々な思いを巡らせながら必死で彼らをサポートした。