日本文部科學(xué)省はこのほど來(lái)年春から使用する高校教科書の検定結(jié)果を発表した。今回検定に合格した教科書の歴史や領(lǐng)土の問(wèn)題における立場(chǎng)の後退について、日本の各大手メディアと有識(shí)者は「政府の行動(dòng)には青少年をミスリードする意図があり、彼らが正しい歴史観を形成する助けにならず、多大な悪影響をもたらす」と次々に指摘した。人民日?qǐng)?bào)が伝えた。

朝日新聞は社説で「領(lǐng)土問(wèn)題で教科書は政府の立場(chǎng)を體現(xiàn)するよう求められた。自衛(wèi)隊(duì)や憲法など爭(zhēng)いのある問(wèn)題で、教科書は安倍政権の主張に沿うよう迫られた」「政府の主張を唯一の正解とするのは押しつけであり、戦前の教科書に似通っている」と指摘した。東京新聞は社説で「検定後の教科書は政府の立場(chǎng)を鮮明にし、それと異なる意見や立場(chǎng)は薄められた」「右傾化という大きな背景の下、教科書出版社は教材を編纂する際に政府の顔色をうかがい、自由度が下がっている」とした。

日本の専門家や學(xué)者も人民日?qǐng)?bào)の取材に強(qiáng)い懸念を表明した。田中宏?一橋大學(xué)名譽(yù)教授は「日本人は教科書の問(wèn)題がどこにあるのかをはっきりさせるべきだ。歴史を?qū)Wぶのに教科書のみに頼ることはできず、様々な資料を全方位的、客観的に參考にして初めて歴史の真相により近づくことができる」と指摘した。「銘心會(huì)」會(huì)長(zhǎng)で南京大虐殺問(wèn)題研究者の松岡環(huán)氏は「安倍政権と文部省は政権に有利な國(guó)家主義的歴史観を推し進(jìn)めている。こうしたやり方は日本政府と戦爭(zhēng)の苦しみを深く受けたアジア民衆(zhòng)との和解の道を遠(yuǎn)ざけるだけだ」と指摘した。

中國(guó)社會(huì)科學(xué)院日本研究所の高洪所長(zhǎng)は人民日?qǐng)?bào)の取材に「日本政府は歴史教科書の検定過(guò)程で、日本軍が南京大虐殺で殺害した中國(guó)市民の人數(shù)を大量に削るという誤った事を再び行った。これは歴史上の侵略の罪責(zé)を意図的に薄め、枝葉末節(jié)へのこだわりによって是非を覆い隠し、曖昧にし、歴史上の犯罪行為の真相を覆い隠すものだ。新版教科書の検定過(guò)程では、中國(guó)から盜み取った釣魚島（日本名?尖閣諸島）を日本の領(lǐng)土だとかたくなに偽った。これは中國(guó)の領(lǐng)土主権に対する重大な侵害であり、対話と交渉による領(lǐng)土紛爭(zhēng)の解決を望む中國(guó)の政府と國(guó)民の提案を日本政府が拒んでいることを改めて示すものだ。日本は歴史と現(xiàn)実を直視し、誤った立場(chǎng)を捨てて中國(guó)と同じ方向に向かい、両國(guó)関係の大局維持を共に探り、釣魚島をめぐる主権爭(zhēng)いの問(wèn)題最終的に解決する有効な方法を探るべきだ」と述べた。（編集NA）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2016年3月25日