（資料寫真）撮影：孫昊聲

公共の場(chǎng)で誰(shuí)かが急に倒れても、「トラブルに巻き込まれたくない」という思いから、誰(shuí)も手を差し伸べないというケースが近年増加している。そのためこのような「集団的沈黙」をどのように打ち破るかが、社會(huì)各界が注目するトピックとなっている。このような現(xiàn)狀のなか、上海では今月1日から、「上海市救急醫(yī)療サービス條例」（以下「條例」とする）が正式に施行された。別名「いい人法」と稱される同條例は、緊急事態(tài)における救護(hù)行為を法律で保護(hù)し、患者に損害が出た場(chǎng)合もその法的責(zé)任を追及しないことを明確に定め、緊急事態(tài)に遭遇した際にはすすんで救護(hù)の手を差し伸べるよう一般市民に呼び掛けている。中國(guó)新聞網(wǎng)が報(bào)じた。

上海市醫(yī)療救急センターの朱勤忠センター長(zhǎng)は取材に対して、「上海が率先して行ったこの條例の制定は社會(huì)に対し、救急活動(dòng)を行う際の免責(zé)範(fàn)囲を明確に規(guī)定することで、助けの手を差し伸べる人の懸念をなくした」と歓迎する見方を示した。

勇気を出して助けの手を差し伸べるだけでなく、救助の仕方も知っておく必要がある。上海市紅十字會(huì)の孫大紅?副會(huì)長(zhǎng)は、「いい人法」の実施のためには、救急技能の研修や醫(yī)療救急設(shè)備の普及が絶対に必要と指摘する。朱センター長(zhǎng)は、「救護(hù)の仕方が分からないという問題を解決するために、研修を強(qiáng)化するほか、公共の場(chǎng)におけるAED(自動(dòng)體外式除細(xì)動(dòng)器)の普及を進(jìn)めなければならない」との見方を示す?！弗ぅ螗攻骏蕙隶氓工摔馑皮緼EDは、救急知識(shí)のない一般の人でも30分もあれば使い方を覚えることができ、操作も簡(jiǎn)単だ。心肺蘇生する確率を2-3倍、生存率を49％高めることができる。

朱センター長(zhǎng)は、「AEDがあるだけでは不十分で、一番大切なのは、一般市民がそれを使えること」と指摘する?！干虾Ｊ芯燃贬t(yī)療サービス條例」は、今後、地下鉄の駅や空港などの交通ターミナル、學(xué)校、スポーツ施設(shè)、文化?娯楽施設(shè)、ホテル、ショッピングセンター、観光地など、人が密集する場(chǎng)所には、救急機(jī)器を必ず設(shè)置しなければならないと明確に規(guī)定している。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2016年11月2日