（4）民間投資を奨勵。今年の経済運営における突出した問題は、上半期に民間の固定資産の増加率が大幅に低下したことで、下半期に回復(fù)したものの、低水準(zhǔn)から抜け出せずにいる。複數(shù)の部門が一連の措置を取って民間投資の安定に努めたことは、今回の會議でもたびたび言及された。どのような措置だったかといえば、まず開放の拡大傾向を堅持し、民間企業(yè)家の信頼感を安定させたことだ。次に市場參入や要素の配置などの面で、中小零細(xì)企業(yè)が市場の公平な競爭によりよく參加できるようにしたことだ。また知的財産権の保護制度を強化し、企業(yè)の知財権を侵害する誤った判斷を識別し改め、企業(yè)家精神を保護したことだ。一部の産業(yè)での參入ハードルの高さ、國有企業(yè)や中央企業(yè)（中央政府直屬の國有企業(yè)）による市場の獨占、知財権保護の不十分さは、民間投資を制限する重要な要因だ。このたびの中央経済政策會議は、制度の面で民間企業(yè)家の投資を奨勵した。

（5）金融リスクの防止。金融リスクの防止をこれまでになく重要な位置に置くとともに、金融監(jiān)督管理體制改革を積極的かつ安定的に推進することを掘り下げて研究する必要があることを打ち出した。非金融企業(yè)のレバレッジ率が高い水準(zhǔn)にあり、住居関連部門のレバレッジ率が不動産の販売量と販売価格の一斉上昇に合わせて上昇し、月ごとの不動産ローンが商業(yè)銀行全體の貸出を上回れば、金融システム全體のリスクが増大する。実體ある企業(yè)が秩序をもってレバレッジ率を引き下げ、不動産市場が安定的に発展するよう誘導(dǎo)するほか、監(jiān)督管理能力を向上させ改善する必要がある。これまでメディアが報道してきた既存の1行3會（中國人民銀行、中國銀行業(yè)監(jiān)督管理委員會、中國証券監(jiān)督管理委員會、中國保険業(yè)監(jiān)督管理委員會）による監(jiān)督管理システムが調(diào)整される可能性があるが、このたびの會議の公告では、「掘り下げて研究」、「積極的かつ安定的に」とされており、改革の歩みが予想よりもゆっくりになる可能性が示されている。

16年は第13次五カ年計畫スタートの年だった。17年でより重要なことは確実に攻めて難問を克服することだ。國內(nèi)外の経済情勢は錯綜して複雑な狀態(tài)が続き、國內(nèi)では金融リスクが見え隠れし、國外ではブラック?スワン事件がしばしば発生している。十分な準(zhǔn)備をしっかりと行い、構(gòu)造改革によって供給側(cè)のボトルネックをうち破り、安定したマクロ政策で需要側(cè)のリスクを緩和することが必要だ。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語版」2016年12月20日