中國では現(xiàn)在、海外に留學する學生や留學帰國者の數(shù)が年々増加している。中國教育部（?。─谓y(tǒng)計によると、2017年、海外に留學した中國人學生の數(shù)は前年比11.74％増の60萬8400人だった。また、留學帰國者の數(shù)も前年比11.19％増の48萬900人だった。瞭望東方周刊が伝えた。

人材紹介と人材派遣サービスを提供する英ヘイズ社が最近発表した「2017中國留學帰國者就職?起業(yè)調査報告」を見ると、回答した中國の留學帰國者約500人は男女ほぼ半數(shù)ずつで、ほとんどが80後（1980年代生まれ）、90後（90年代生まれ）だった。

留學先を見ると、英國を含む歐州諸國、オーストラリア、米國など、クオリティの高い教育資源を有する先進國が中國人留學生の間で最も人気になっている?；卮鹫撙韦Δ痢⒂胜嗓螝W州諸國に留學していた人が最も多く、全體の60％を占めた。以下、オーストラリア、米國と続く。

「留學帰國者」が選択した専攻學科を見ると、商科系が約半數(shù)（47.4％）を占め、以下、人文?社會科學系（16.3％）、理工學系（工學系12.8％、理學系9.5％）と続く。

「留學帰國者」が帰國してキャリアを積むことにした主な理由は、「実家に近いほうがいい」 （41％）、「中國のほうがキャリアアップが速い」（25％）、「中國のほうがチャンスが多い」（17％）、「中國の文化や生活が戀しい」（13％）だった。

「留學帰國者」がまず直面するのが就職するか、起業(yè)するかという選択だ。

調査では、「留學帰國者」のほとんどが「就職」を選び（92.1％）、「起業(yè)する予定」は7.9％にとどまった。

志望業(yè)界を見ると、「留學帰國者」の3分の1以上が「金融サービス業(yè)」を選び、12％が「IT?通信業(yè)界」、11％が「プロフェッショナルサービス業(yè)界」、8％が「製造業(yè)?エンジニアリング業(yè)界」、5％が「広告?メディア業(yè)界」を選んだ。

地域を見ると、留學帰國者の約半數(shù)（42％）が上海で働くことを望んでいる。「魔都」と呼ばれる上海は依然として「留學帰國者」に一番人気の都市だ。次に人気なのは北京で23％、深セン、広州、蘇州はそれぞれ、9％、7％、3％だった。

希望給與額を見ると、「留學帰國者」の30％が留學していた國と同水準の給與額を望み、34％が「それ以上」を望んでいた。一方、31％は「給與は國外より少なくてもキャリアアップの見込みがある仕事」に就くことに肯定的な姿勢を示した。

「留學帰國者」自身は、中國國內の求職者と比べて、自身にどんな點で優(yōu)位性があると感じているのだろう？

回答者の約半數(shù)（49％）が、「異文化コミュニケーションの技術」と答え、「海外で仕事をしたり、実習したりしたことがあるため、競爭力が高い」と感じている人は25％にとどまった。

ヘイズ社が企業(yè)を対象に実施した最新のアンケート調査では、回答した企業(yè)の約3分の1が「留學帰國者の雇用を検討する」と答えた。つまり、中國の就職市場では依然として「留學帰國者」が人気ということだ。

ヘイズ社で中國エリアの責任者を務めるサイモン?ランス氏は、「中國國內の良い環(huán)境や多くの優(yōu)待政策、母國に帰りたいという思いなどが、帰國して就職することを選ぶ中國人留學生が増えている理由となっている。今後、そのようなグループはさらに拡大し、若年化も進むだろう。『留學帰國者』の競爭力は以前ほど際立ってはいないものの、依然として異文化コミュニケーション能力や海外での仕事の豊富な経験を活用して、競爭が熾烈な中國の企業(yè)で成功することは可能だ」と分析している。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2018年7月18日