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空又　覚造   2016-06-2060.49.72.*

　この教育論文は秀逸である。おそらく博士號(hào)授與に値するだろう。特に「素質(zhì)教育は重要ではあるが、學(xué)生の基礎(chǔ)知識(shí)を養(yǎng)うことが、義務(wù)教育段階の重點(diǎn)であるべきだ」という主張には賛成せざるを得ない?！·筏贰毫x務(wù)教育段階における基礎(chǔ)知識(shí)とは何か？』ということが問題であったし，今日，問題である。それは帰國(guó)ばかりでなく，ドイツや美國(guó)でも同じである?！栴}は，ゆとり教育の先進(jìn)國(guó)であるドイツや美國(guó)で基礎(chǔ)學(xué)力が落ちている事実にもかかわらず，また反対が少なからずあったにも関わらず，日本でゆとり教育が導(dǎo)入されたことである。最近，日本の破廉恥文科省大臣は，ゆとり教育の失敗を初めて認(rèn)め，公言した?！〗瘠蓼浚W(xué)校から英會(huì)話教育を強(qiáng)化し，大學(xué)での英米語での授業(yè)を必修化しようとしている。つまり，基礎(chǔ)教育とは何かを問わず，英米語會(huì)話を小學(xué)校から大學(xué)まで強(qiáng)化しようとしている。これは「ゆとり教育」ではないが，基礎(chǔ)教育を弱める働きをもっていると，言わざるを得ない?！∪毡兢挝幕?，貴國(guó)の漢字を日本語文法の體系に取り入れ，発展させてきた。漢字を変形し，平仮名や片仮名を生み出した。また明治維新では漢語を駆使して西洋文明を取り入れることに成功した?！⌒疫\(yùn)にも植民地化されなかったため，英米語やフランス語やドイツ語を必要としなかった。かような日本語だけで十分にもかかわらず，文科省は英米語を義務(wù)教育段階にも導(dǎo)入しようとしている。つまりこれまでの日本文化を否定しようとしているのが，次期學(xué)習(xí)指導(dǎo)要領(lǐng)である?！·猡沥恧?，『日本文化』が最高だとして，世界が仰ぎ見る大東亜日本帝國(guó)の建設(shè)を夢(mèng)みて，貴國(guó)を始め，南洋諸國(guó)を侵略し，多大な迷惑をかけた。日本の汚點(diǎn)である?！·长螞A點(diǎn)を論じれば政治的になるので，今回は論じないが，第三者からの目つまり，『日本文化』，日本語文法を見つめ直すために異國(guó)の言語を?qū)Wぶことは必要である。そのために英語をこれまで學(xué)んできた。また大學(xué)入試では英語，ドイツ語，フランス語から選択することができた。　明治の昔，井上馨文部卿は，「英語を?qū)Wぶ者は英風(fēng)を慕い，フランス語を?qū)Wぶ者はフランス流をうらやむ」といって一辺倒を廃した。美國(guó)の言葉を?qū)Wぶことは美國(guó)の文化を愛することになりかねない。ひいては日米防衛(wèi)の強(qiáng)化とつながざるを得ない?！·蓼郡筏皮庹蔚膜摔胜盲皮筏蓼盲郡?，言語政策と政治は密接である。私なら，八方美人となり，貴國(guó)中國(guó)やロシア，臺(tái)灣，韓半島の人々と気楽に話をしたい。そのために英米語だけを強(qiáng)制しない方がいいと考える。すなわち，義務(wù)教育段階における外國(guó)語教育は「基礎(chǔ)教育」とならない。　それよりも，漢字文化の恩恵を得るために，漢字教育に力を入れるべきと考える。幸い漢字を約２０００字覚えれば，日常生活で不便を感じない。日本の戦前の教育はやたら漢語を?yàn)E用し，情緒的に訴える方法であった。ゆえに敗戦の時(shí)，國(guó)語改革が敗戦処理と同時(shí)に行われ，１９６８字に減らされたのである。　ところで康煕字典には４０萬字とか，６０萬字の漢字があるやに聞く。この中から現(xiàn)代生活に必要な漢字を選び出すことは容易ではないだろう。しかし漢字だけの文章であるから，日本のように２０００字では済まないだろう。もっと多くならざるを得ない（不勉強(qiáng)で何字か知らなくて御免なさい）?！”仨殱h字の數(shù)をいくつにするか。舊字から簡(jiǎn)體字にすることに抵抗もあったろうし，今でもあるだろうが，ＰＩＳＡでの上位成績(jī)をみれば，その數(shù)に妥當(dāng)性が與えられるものと，推測(cè)できる（絶えざるカイゼンは必要であろう）。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　基礎(chǔ)知識(shí)の重視という観點(diǎn)から，今回は漢字の數(shù)を取りあげたが，內(nèi)容について一言付け加えさせていただければ，日本の高校では漢詩(shī)の授業(yè)數(shù)が大幅に減らされた。ゆとり世代に到っては，ほとんど読むことができない。選択制（自由意思）がとられ，知識(shí)の內(nèi)容が軽視された結(jié)果（３割削減）である?！√扑韦卧?shī)文を知らない日本の學(xué)生がほとんどである。大學(xué)受験にかかわらず，『唐宋八大家文』などは基礎(chǔ)?必修內(nèi)容であろう。?。保澳暌陨悉馇埃_(tái)灣の故宮見學(xué)に行ったことがある。ガイド氏は米ＩＢＭに勤めた後，臺(tái)灣の高校教師をなされた方であるが，一緒になった若い日本人女性に，『唐宋八大家文』をよんだことがありますか，と尋ねたのである。こたえは「否」ではなくて，「それって何？」という顔であった?！　　　　　　　　·妞趣杲逃趣?，學(xué)習(xí)意欲?動(dòng)機(jī)に重きを置く，デュ－イ型の學(xué)習(xí)法である。したがって「絶対評(píng)価の導(dǎo)入」というのは，いささか間違いである。數(shù)學(xué)にはあまり興味はないが，テストを受けたら評(píng)価Ａに値する得點(diǎn)（８０點(diǎn)から１００點(diǎn)）をとった甲さんと，苦手だが一生懸命勉強(qiáng)したので評(píng)価Ｂ（７９點(diǎn)）をとった乙さんがいたとしよう。この場(chǎng)合，乙さんは評(píng)価Ａであり，學(xué)習(xí)意欲がない甲さんは評(píng)価Ｂである。つまり，意欲の得點(diǎn)が加算される「到達(dá)度評(píng)価」というのに近い?！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　。玻埃保材辘危校桑樱翑?shù)學(xué)リテラシーでは，臺(tái)灣が第一位になった記憶がある。また上海という特別地區(qū)に対する批判もある。美國(guó)の數(shù)學(xué)教育教授らが第三者となって「公正に選抜されている」と，お墨付きを與えているが，いささか疑問の點(diǎn)があるにしても，上海には「優(yōu)秀教員」なる方が複數(shù)おられ，數(shù)學(xué)教育の向上に貢獻(xiàn)されていることがよく知られている?！　　　　　　·蓼?，中國(guó)本土からの留學(xué)生と時(shí)たまお會(huì)いすることがあるが，英會(huì)話が苦手のようである。おそらく貴國(guó)の英語教育は，読解力リテラシーに力を入れていることが窺える。日本人の知り合いの方も，彼ら?彼女らの英語で読み?書きする能力は高いと認(rèn)めている?！　　　　　　　　　　　　　　　　　　≈形慕逃摔い皮?，日本語教育においても読み?書きに重點(diǎn)を置くのが正しい教育法である。日本のような英米語會(huì)話重視は，基礎(chǔ)知識(shí)軽視，一種のゆとり教育である，といわざるを得ない。