「世界はこんなに広いのだから、私も見に行きたい」と、遠い外の世界にあこがれながらも、「お金がないから、やっぱり行けない」と、海外へ出るのをあきらめる若者は多い。しかし、ニュージーランドやオーストラリアなどは近年、中國人を?qū)澫螭恕弗铹`キングホリデー」ビザ(査証)を発行するようになっており、働きながら旅行もできるという一石二鳥の選択肢ができ、中國の多くの若者の間で人気になっている。人民日報が報じた。
こうした機會は、一生に一度しかないと言っても過言ではないだろう。こうした方法を通じて、世界各地に足を運ぶよう若者を激勵することは、確かに若者を支援する一つの方法だといえる。高校を卒業(yè)して大學に入學するまでの期間や大學卒業(yè)後から就職するまでの期間に、9ヶ月から1年間の時間を作って、世界各地に足を運んで、いろんな社會環(huán)境、ライフスタイルを體験するというのは、歐米でも非常に流行しており、その期間が「ギャップ?イヤー」と呼ばれている。
今の環(huán)境から離れて、視野を広げ、旅行中に遭遇するいろんなことに自分で対処するというのは、若者にとって鍛錬の機會となるのは間違いない。今年5月、オーストラリアエディスコーワン大學は中國の中山大學、陝西師範大學と共同で、オーストラリアや中國、その他の國の「バックパッカー」500人を?qū)澫螭藢g施した調(diào)査の結(jié)果を発表した。同調(diào)査によると、西洋人の80%以上が「バックパッキングでの経験により、自己認識や問題解決、コミュニケーション、課題克服などの面の能力を向上させることができた」と感じていた。また、60%の人が「時間や金銭の管理能力も向上した」と感じていた。一方、中國人バックパッカーの約半數(shù)が、ネガティブな感想を述べた。中國の若者たちはワーキングホリデーという新しい文化體験スタイルにあまりに高い期待をしているため、その分がっかり感も大きくなってしまうのかもしれない。
オーストラリアやニュージーランドは平均所得の高い國ではあるものの、ワーキングホリデーの場合、農(nóng)場で野菜や果物の収穫を手伝ったり、ホテルで働いたりするというのがほとんどであるため、高収入の仕事を見つけるというのは至難の業(yè)だ。そのため、こうした方法で旅行する場合には、まず多少の肉體労働はしなければならないという覚悟が必要だ。本質(zhì)的に見ると、このような方法で外の世界を見ることで、世界のすばらしさを體験できるほか、いろんなライフスタイルを體験することで得られる付加的価値や経験を積むには努力や苦労が必要だということを感じる機會にもなるということに目を留めなければならない。
中國人バックパッカーは、文化背景の異なる國に行くと、現(xiàn)地社會に溶け込むのが難しく、差別的行為を受けることもあるという點は注目に値する。報道によると、オーストラリアのシドニー工科大學とニューサウスウェールズ大學が昨年に107ヶ國から來た一時的移民の約4300人の給料を調(diào)査したところ、バックパッカーの3分の1とオーストラリアで働いている留學生4分の1の給料が、最低賃金の半分、または半分以下だった。また、アジア人の給料は、英語圏の國の人を下回っていた。その他、パスポートを沒収されたり、職場を変えると保証金を払わされたりしているケースもみられた。
オーストラリアは、フェアワーク?オンブズマンを設(shè)置して、そのようなトラブル解決を図っている。その機関は、中國語を含む多言語でサービスを提供している。もし、証拠が揃っているなら、もらえるはずでありながら受け取ることができなかった分の給與を受け取ることができる可能性もある。しかし、調(diào)査によると、オーストラリアで働いている外國人の半數(shù)は、給與明細を受け取ったことが一度もない、またはほとんどなく、約半數(shù)が、給與は現(xiàn)金で支払われるため、雇い主が最低賃金に関する規(guī)定に違反していることを証明するのは困難と感じていた。
一時的移民は、オーストラリアの労働者の約10%を占めており、貴重な労働力と見なされているものの、辭めたい時に辭めてしまうバックパッカーがすぐに仕事を見つけることができるというわけではない。
若者は、したいことをすればいいが、何か問題があっても自分で何とかするというのがその前提となる。海外でワーキングホリデーをする場合、一定のスキルを身に著けておく必要があるだろう。一定のスキルがあれば、予想外のいろんなケースに対応でき、そうすることで初めてワーキングホリデーが苦い思い出ではなく、貴重な経験となるだろう。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2018年9月21日
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